#SXSW2017 トレードショーは技術だけでなく「見せ方」にも要注目

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学生のアイデアが光った日本の展示ブース

毎年、東京大学などの学生が開発したプロダクトを展示している「Todai to Texas」の展示も、ユニークなアイデアで注目を集めていました。

ダンサーに連動した光と効果音でパフォーマンスをより面白くする「GROOVE」は、会場にダンスステージを設営し、ライブパフォーマンスを行ったことで、多くのメディアの注目を集めていました。素人には一見分かりにくいダンスを、より誰でも楽しめるようにと開発された「GROOVE」では、光でダンスパフォーマンスをより派手にするだけでなく、指の部分に設置された「曲げセンサー」と手首の部分に設置された「加速度センサー」を利用することで、ダンスを踊りながら好きなタイミングで効果音を流したり、照明器具を操作することができます。

「GROOVE」の展示。ライブパフォーマンスを取り入れた展示で現地メディアの注目を集めていた。

ERATO川原万有情報網プロジェクト(センサーネットワークやIoT機器がより自律的で能動的な人工物として作用し、自然物と共生して新しい価値を生むための”万有情報網”の構築を目指すプロジェクト。万有情報網の実現と共に、私たちの生活を豊かにし、新たな産業を生み出す基盤の創成を目指す)のブースでは、ゴム製のピクセル「BelliesWave」や形状記憶合金で駆動するイモムシ型のロボット「caterpilike」など、未来を感じる展示が行われていました。

手で触れるゴム製のピクセル「BelliesWave」の展示。

形状記憶合金で動くイモムシ型ロボット「caterpilike」の展示。

また、Todai to TexasのブースにはSparkFunのRoshamgloと同じように、電子工作やプログラミングを身近にするマイコンボード「Peegar」も展示されていました。

イヤフォンジャック経由でプログラミングができる「Peeger」。

Peegerの一番大きな特徴は、ボードにイヤフォンジャックを通してプログラムを書き込むことができる点です。RoshamgloやArduinoなどの一般的な電子工作用のマイコンボードはUSB経由でプログラムを書き込むため、USBポートを備えていないタブレット端末を使ってプログラミングをすることができないという難点がありました。一方Peegarはイヤフォンジャックを通信に使うため、iPadなどのタブレット端末からプログラムを書き込むことができます。

このことにより、より手軽に電子工作を楽しむことができます。驚くことに、Peegerを開発したのは東京大学の3年生とのことでした。Todai to Texasのブースは、どの展示も学生とは思えないクオリティで、若い学生たちの底知れない実力を実感した展示でした。

Peegarの展示ブース。モーターやLEDを用いた作品が陳列されていた。

トレードショーでは、非常に数多くの企業が出展をしており、多くの刺激的な展示に出会うことができました。今回はその中で、卓越した技術力だけではなく、それをどのように効果的に伝えるのかといった「見せ方」の部分に魅力を感じた企業を中心にご紹介させていただきました。トレードショーのようなリアルな展示だけでなく、Webサイトやプロモーションビデオなど、あらゆる「ものの見せ方」の参考になると感じました。

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