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コラム

椎木里佳の「JCJKの生態と欲望」研究所

10代に韓流ブーム到来!その背景にある「クールコリア」戦略を分析してみた

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10代の聖地・原宿はJC・JKの流行を映す鏡です。メイクやファッション、それに彼らの話している内容……。定期的に足を運べば、10代のトレンドが少しずつ、でも着実に変化しているのを感じ取ることができるはず。

今、10代の間で訪れているのが「韓流ブーム」です。2003年の「冬のソナタ」のペ・ヨンジュンに世のマダムが熱狂してから10数年。私はその頃小学生だったのでブームに直接触れた世代ではありませんでした。

そんな韓流ブームが再び起きています。一時期は閑散としていた新大久保にも再び活気が戻っているというニュースも話題になりました。

再燃する「韓流ブーム」の前回と大きく違う点は、10代の若者が熱狂しているということ! 今や10代の女の子の間ではハングル文字をTwitterに取り入れることも流行っています。なぜハングルを?その理由を尋ねると「かわいいから!」とのこと。ハングル文字の形が”かわいい”というのです。おそらく外国人が日本のカタカナや漢字を見て“cool!”と思うのと似ているのかもしれません。

実は、ブームの兆しは2、3年前から見られていました。オルチャンメイク(韓国語でオル=「顔」とチャン=「いい」を組み合わせた造語。「美女」という意味)という太眉に赤リップのメイクが大ブームになりました。さらには友達同士でコーディネートを似せる「双子コーデ」やオルチャンファッションの代名詞とも言える「テニススカートコーデ」などなど。10代に人気のファッション誌やファッションブランド「WE GO」でも頻繁に特集されています。

韓流発のファッションブランドも10代の間では人気です。キーワードはお手頃価格とファッション性。Tシャツは1枚1500円から2000円、ワンピースでも4000円前後という価格帯は、中高生からすれば、親に頼まなくても手が届く範囲です。友達同士で遊びに行ったときに買えてしまいます。CHUUやスタイルナンダなど手頃なブランドが10代には当たり前になっています。

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