たかがヤング、されどカンヌ。
これだけ熱をもって取り組んできて、死ぬほど悔しい気持ちになる、ヤングカンヌですが、言ってみればカンヌの中ではごくごく一部。「たかがヤング」とも言えます。しかし、そこは世界最大のクリエーティブの祭典。それぞれ国内予選を勝ち抜いた、国を代表する若者がそれぞれの想いをもって集まって来ています。
自分の国を代表して参加する責任。
自分たちが負ける=日本のプレゼンスが下がる。やはり、自分の国が負けると悔しいです。
国内予選で負けた人たちの、悔しさを無駄にしてしまった結果。
日本代表になるのに時間がかかったぶん、そのありがたみは誰よりも理解しているつもりです。
応援に応えられなかった悲しみ。
今まで仕事でたくさんのことを教えてくれた先輩たち、応援してくれたみなさんへの申し訳なさでいっぱいになりました。本当に、会社を問わずたくさんの人たちに応援してもらいました。
これまで日本のため、なんて考えてことはなかったのですが、本戦に出ると、否応なくこんな感情をもつことになります。色々な感情と向き合う、短くて長い、ヤングカンヌでした。
今回PR部門でゴールドをとったハンガリーの美女チームに聞くと、実は国内予選はたった7組から選ばれたと。倍率を考えても、日本代表は世界本戦でも十分勝てる土俵にいるはずなのです…。来年こそは、日本がゴールドを獲得。そしてその壇上を、僕たち二人も全力で狙います。
最後に、サポートいただいた国内予選審査員のみなさま、本当にお世話になりました。PRの本質とは何かという基礎の基礎から、勉強させていただきました。この場を借りて御礼申し上げます。
次回は、ヤングカンヌPR部門の課題と企画について、相方の山脇からご報告させていただきます。
<次回>ヤングカンヌ2017:②PR部門本戦篇 — カンヌライオンズ2017レポート
中川諒
1988年生まれ。幼少をエジプトとドイツで過ごす。慶應義塾大学環境情報学部卒業後、Udaan School of Photography Mumbaiにてフォトジャーナリズムを勉強。Wieden+ Kennedy TOKYO(アルバイト)を経て、電通に入社。横浜市立大学医学部共同研究員。 Young Cannes 2017 PR部門日本代表。ADFEST、Spikes Asia、広告電通賞など。
山脇卓朗
1988年生まれ。幼少を兵庫県加古川市で過ごす。東京外国語大学、WEB系とファミレス系とガテン系のフリーランスアルバイターを経て、電通に入社。 PRアワードグランプリ:ゴールド、広告電通賞:電通賞、ADFEST:ゴールドなど受賞。
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