Googleも対策を実施
日本でも最近広告ブロックのための有料アプリがアプリランキング上位に張り付いている傾向にあることが一部で話題になっていますが、世界的に一部のネット広告がユーザーから嫌われる存在になりつつあるのは否定できない事実でしょう。
PC時代から一部の広告手法は問題視されていましたが、スマホという狭い画面にネット広告の舞台が移ったことにより、あきらかにネット広告業界のやり方が、ユーザーの我慢の限界を超えてしまっています。
特に影響が大きいと考えられるのが、Googleが自社で提供しているインターネットブラウザのChromeに、広告ブロック機能を導入することを発表したというニュースです。
参考:なぜグーグルは自らの首を絞めかねない広告ブロック導入に踏み出すのか
この動きに呼応するかのように、アップルも自社で提供しているインターネットブラウザのSafariでサイト上の自動再生動画をブロックする機能を搭載し、さらに広告主がユーザーのサイト間の移動を簡単にトラックできないようにすると発表しました。
世界のスマートフォンのデフォルトのインターネットブラウザは、ほとんどがChromeとSafariになりますから、この2社が本気でユーザーの体験を阻害する不適切なネット広告の規制に乗り出せば、ここで定めた基準がインターネットユーザーにとっての基準になる可能性はかなり高いと言えるでしょう。
そうなると今後、この基準に達しない不適切なネット広告枠を利用している広告主は、その広告枠を使っていること自体で批判を受ける可能性すら出てきているのです。
もちろん、直近で広告ブロックの対象になりそうな手法を使っている企業がいきなり炎上する可能性は低いと思います。ただ、数年のサイクルで考えると、広告ブロックソフトの対象になるような広告手法を使い続けている大企業が、ユーザーから非難される広告手法に資金を供給し続けている存在として、批判の対象になってしまう可能性は十分あると言えるでしょう。
「アンバサダー視点のススメ」バックナンバー
- マーケティング4.0の「究極の目標」は、顧客を推奨者にすること(2018/2/15)
- 広告主の皆さん、2018年はネット上での「宣伝行為」を一度あきらめてみませんか。(2017/12/26)
- 広告予算や内部資源が足りないときこそ、ファンの重要さが分かる(2017/11/07)
- Wantedly騒動に学ぶ、ネットの悪評を削除するリスク(2017/8/30)
- ネット動画の炎上騒動が相次いでいるのは、なぜだろうか?(2017/7/28)
- テレビCMの炎上が拡大する要因はメディア環境の変化にも。企業はどう向き合うか?(2017/5/18)
- 三ツ矢サイダーの新CM中止から考える、「テレビCM」の社会的責任(2017/4/25)
新着CM
-
AD
チーターデジタル
改正個人情報保護法がデジタルマーケティングに与える影響とこれからのCRM戦略
-
広告ビジネス・メディア
ユーグレナ、ネット広告会社買収 はこを完全子会社に
-
クリエイティブ
社会課題にユーモアで挑む「世界の広告」を展示 アドミュージアム東京で6月4日から
-
AD
販売促進
販促物制作に関わる全てを一元管理 ブランドイメージの統一やナレッジ共有で効果的な...
-
クリエイティブ
森田剛が野村不動産のWebムービー主演、映画の手法で家族の大切な時間描く
-
人事・人物
プレミアム・プラットフォーム・ジャパン、社外取に博報堂DYMPの川上局長(22年...
-
特集
CMO X
-
販売促進
アサヒ、省資源6缶パック第2弾 第1弾から約1万ケース増
-
人事・人物
プレミアム・プラットフォーム・ジャパン、コンテンツ・プロモーション統括ほか(22...