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「パナソニック宣伝100年の軌跡」(5)ドキッと心を動かす広告 — 美容・健康の広告篇

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—現在、美容・健康商品は「パナソニックビューティ」ブランドとして打ち出され、国内だけでなくグローバルの展開も進んでいます。パナソニックのものづくりや、広告のこれからについて、どのようなことを期待されますか。

水野:「きれいなおねえさん」のCMに出演していた頃は、男性の目を意識しながら、女性がきれいになっていったところがあったと思います。でもある時期から女性は、自分のためにきれいになり、異性の目を気にしなくなったように感じます。こうした女性の意識の変化をとらえる姿勢は、これからも大切にしてほしいですね。

齊藤:パナソニックは色に例えるとピュアな水色のイメージ。そこに濃い青をちょっと垂らしてドキッとさせたらどうなるだろう。広告制作のときは、いつもそんなことを考えていました。海外への発信においては、言葉だけでは思いは伝わりにくいのでビジュアルが重要になります。そしてドキッとさせたり、クスッとさせたりは万国共通。いい商品であることを訴えるのは当然ですが、そこに笑いやピリッとオチを利かせて「パナソニックは真面目でいい商品をつくるけれど、ユーモアがあるね」と海外でも言われる表現をしてもらいたいです。

水野:パナソニックは人材や伝統を大切にされている、日本を代表する会社。創業者である松下幸之助さんが、「商売とは、感動を与えることである」という名言を残されていたと記憶しています。働かれている社員の方々が胸を張って「これはうちの商品だ」と言える、世界中の人の心を動かすものを今後も社会に送り出し、そうした商品の広告を続けてほしいです。

年齢・性別・国境をこえて広がる
 

2006年 ポスター メンズビューティ

1935年発売のヘアードライヤー1号機にはじまり、「きれいなおねえさんは、好きですか。」で多くの女性から支持を得たパナソニックの美容家電。女性の社会進出が活発になるにつれて、美容への目的が身だしなみを整えることから自分に自信を持つことへと変わって、美容家電の役割も変化しています。

こうした「パナソニック ビューティ」家電はアジアをはじめとした海外にも、女性の美しさを手伝う、憧れの家電として広がっています。また、メンズのビューティも男性の身だしなみ意識の変化に合わせ、ラインアップが変化。健康家電もマッサージャーは疲れをいやすだけでなく、美しくあるためのリフレへと幅が広がり、体づくりを応援するフィットネス機器も加わりました。

年齢、性別、国境をこえて広がる美容・健康家電。これからも家電でできることは変化し、増えていくことでしょう。

美容・健康宣伝年表

編集協力:パナソニック株式会社


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