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コラム

椎木里佳の「JCJKの生態と欲望」研究所

「写ルンです」に「おじさんLINEごっこ」。おじさん文化が若者にウケている?

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ジェネレーションギャップは、上手に描けばエンタメになる。

 

「写ルンです」が当たり前にあった世代には想像できない新鮮さが若者に受けていますが、
その逆のコンテンツも今後増えてくると思います。
例えば、サントリークラフトBOSSのCM。

働き方をテーマに、世代間のズレを描いたCMは、Twitterで反応を見てみると、若い世代は「こんな会社に入りたい」「IT系だと普通」といった声があり、上の世代では「見たことのない働き方」「これからのスタンダードなのか」といった驚きの声がありました。

ノマドワーカーを推奨していたり、出社時間が決まっていないなどベンチャー企業界隈にいる私にとっては当たり前な「新しい働き方の風潮」ですが、その当たり前が上の世代にとっては見たことのない世界に映る。そうしたデジタルネイティブ世代とそうでない世代のジェネレーションギャップを描く作品やコンテンツは、若者にも上の世代にも自分たちの知らない時代を知るきっかけになります。

おじさんLINEごっこが流行ってしまうのも、ジェネレーションギャップ?

おじさんLINEごっこの例

一方で、ネガティブな側面も。
ネットで話題になっている、女子高生や若い女性たちが、LINEでおじさんになりきってメッセージのやりとりをするという「おじさんLINEごっこ」ですが、それを見た大人たちは「一体どこで女子高生はおじさんの文章を見かけるの?」といった声もあがっていました。

どこで接点を持つのかというと、答えはTwitterの中にありました。
私が運営している女子中高生のマーケティングチーム・JCJK調査隊に「知らないおじさんからTwitterでリプライがきたことがありますか?」とアンケートをとったところ、50人中8割が、「あります」と回答。

その内容は「かわいいね」「いいね」といったものや、タチの悪いものでは「上履きを売ってよ」「顔を見せてほしい」といったものまで。

調査隊のメンバーたちはフォロワー数が特別多いといったわけでもなく、普通の女子高生たち。にも関わらず、Twitterで声をかける男性の多さに驚きました。
そこで見かける男性の言葉づかいへの嫌悪感が、「おじさんLINEごっこ」という遊びに繋がっている側面は少なからずあるように感じます。

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