期間中に行われたトークセッションの中からコピーライター・一倉宏さん、そして『プロポーズ大作戦』『世界一難しい恋』『ボク、運命の人です。』などで知られる脚本家・金子茂樹さん(宣伝会議「CMプラニング講座」修了生)のトークをお届けする。
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GLAYのCM曲にも「愛・雪・恋・白」が入っていた
金子:僕が一倉さんのことを初めて知ったのは19年前、1998年の冬に「JR SKISKI」の「愛に雪、恋を白」というコピーを見たときです。当時は恵比寿でバイトをしていて、そのコピーを山手線の車内広告で見た瞬間、全身に電流が走りました。一倉さんにはこの20年の間ものすごい影響を受け、憧れのような思いを抱いてきました。
一倉広告制作所
コピーライター/クリエイティブディレクター
1955年生まれ。サントリー宣伝部、仲畑広告制作所を経て、独立。主な仕事に、サントリーモルツ「うまいんだな、これがっ」、パナソニック「きれいなおねえさんは、好きですか。」、ファミリーマート「あなたと、コンビに」、リクルート「まだ、ここにない、出会い」、JR東日本「愛に雪、恋を白」「MY FIRST AOMORI」など。TCC最高賞など多数受賞。
一倉:第一線で活躍する若い脚本家の方に、刺激とか影響を受けたと言ってもらえるのはありがたいですね。当時、このコピーのどんなところが金子さんの琴線に触れたのでしょうね。
金子:僕が山手線で目にしたコピーは、「愛・雪・恋・白」という漢字四文字が正方形に組まれたポスターでした。横から読んだら「愛に雪、恋を白」で、下から読んだら「恋愛」「白雪」となる。読んだときは本当に嫉妬しましたね。今でもドラマづくりの打ち合わせなどでアイデアに困るとその話をするくらい、大好きなコピーです。
一倉:「JR SKISKI」のキャンペーンは90年代に始まりました。映画などでも「ゲレンデの恋」は定番中の定番のテーマですよね。このテーマを正々堂々と、「雪」と「ラブストーリー」という組み合わせで、いかに照れずに強いコピーにできるかと考えました。
「愛に雪、恋を白」というコピーは、よく言えば掛詞(かけことば)なのですが、悪く言えばダジャレとも捉えられますから、そこはもう確信犯的に強く打ち出すことにしました。CMには吉川ひなのさんが出演して、音楽をGLAYが担当したのも大きかった。「Winter,again」という曲です。
金子:GLAYの名曲ですよね。
一倉:素晴らしいことにTAKUROさんが書いてくれた歌詞は、サビに「逢いたいから、恋しくて」とあり、「愛」も「雪」も「恋」も「白」も効果的に使われています。ミリオンセラーになった曲ですが、キャンペーン・ソング
としては理想的な形でしたね。
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