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コラム

ビデオコミュニケーションの21世紀〜テレビとネットは交錯せよ!〜

「72時間ホンネテレビ」が示した可能性を遠回りしながら考える

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7400万という数値が持っている価値とは?

この「視聴数」という指標は、以前からAbemaTVが掲げていましたが、ハッキリ言ってこんなに曖昧な数値もない。AbemaTVも、どんな数値かは明確に示していないようです。でも普通に聞いちゃうと“人数”と受けとめちゃう。

これについては、すでにYahoo!ニュース上でこんな記事をIT戦士・岡田有花さんが書いています。

元SMAP3人の「ホンネテレビ」7400万視聴も、「見た人」はもっと少ない

「人数だと受けとめちゃ、ダメ、絶対!」と警告を発しているわけです。前に「亀田興毅に勝ったら1000万」という企画の時、ネット上のあらゆる話題に突撃する徳力基彦さんが試算した「視聴数の10%が人数かも」説を元に740万人かもしれない、と書いています。

ただそうすると、また誰かが「1億2千万人のうちの740万人なら6%くらいか、やっぱりすげえ」と言い出しそうです。実際に「視聴率では5〜6%くらい行ったんじゃないか」と、何の根拠もなく書かれた記事も見かけました。

そうじゃない!そうじゃないんだ!「そうじゃない」のは間違いないけど、ではどうなのかはまったくわからない。仮に見た人の数が740万人だとしても、そのことイコール視聴率ではない。そもそも、そこから計算のやりようは全然ないんですね。

でも、それだと水を差そうにも差せないので、「水を差す試算」を強引にしましょう。

いいですか?これから書くことは一応の筋道はありますが、「強引な試算」です。信憑性は、かけらもない。ただ、視聴率が6%ではないことを示すために書くので、試算の数値は信じないでください。

どうやら6%には到底届いていなさそうだぞ、ということは“感じて“もらえるかもしれない。その程度です。

次ページ 「「AbemaTV」の視聴数は、本当に視聴率換算できるのか?」へ続く