コラム

ヒーローたちの必殺マーケティング術

新コラム「ヒーローたちの必殺マーケティング術」がスタートします

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2月16日に、クリエイティブディレクターの石井原さん(ネアンデルタール)による新コラムがスタートします。

4歳の娘さんと過ごす時間が増える中で、子ども向けのテレビ番組やコンテンツをよく見るようになったという石井さん。このコラムでは、仮面ライダーやウルトラマンなど、長年にわたり熱狂的に愛され続けている子ども向けコンテンツを題材に、「商品(=ヒーロー)を長く愛され続けるブランドにしていく」ためのヒントを、石井さん独自の目線で探っていきます。

今回の記事では、本コラムの狙いと、石井さんからアドタイ読者の皆さまへのメッセージをお届けします。

第0回 Can you become a HERO?

イラストレーション:イトウツヨシ

石井原といいます。

4歳になる娘と一緒に過ごす時間が多くなり、最近はもっぱら本業の広告よりも、子ども向けのテレビ番組やコンテンツをよく見ています。

かつて自分が夢中になって見ていたテレビシリーズを、子どもも同じように、小さな目を輝かせて見ているのですが、これが実によくできているんですね。

ストーリーはもちろん、登場するアイテムの販売戦略まで、しっかりマーケティングされているんです――そんな世間話を、たまたま覚えてくれていた「アドタイ」編集部から、子ども番組のマーケティングをテーマにコラムを書いてみませんか?という依頼をいただきました。

自分はマーケティングの専門家ではないので、少し腰が引けていたのですが、商品(=ヒーロー)を長く愛され続けるブランドにしていくという意味においては、普段やっている仕事からそう遠い世界の話でもない。

そこで制作に携わっている人たちも自分たちと同じように、売上や話題づくりというプレッシャーと戦いながら、時折訪れるささやかな喜びを噛み締めているに違いない。そのプロセスは人間味に溢れていて絶対に面白いはず!と気を取り直して引き受けることにしました。

仮面ライダーが誕生してから47年、ウルトラマンはなんと50年以上も愛され続けている。

たった数カ月、長くてもせいぜい数年のキャンペーンのことに汲々としている自分にとって、50年も続くブランドの哲学と戦略を学ぶことはきっと、刺激になる。とかく目先の話題をとることに傾倒しがちな広告的な思考をアップデートするいいチャンスだなと思いました。

タイトルは「ヒーローたちの必殺マーケティング術」。

これはマーケティングのテクニック論ではありません。マーケティング活動において戦略や戦術はもちろん大事だと思いますが、本質はそれを超越したところにあるのではないか。それがテーマです。

自分たちの仕事でも、戦略を立てただけですべてが思い通りに運ぶことなんてありません。

いい仕事には、たった一人の情熱的な思い込みや、一見突飛に思える飛躍があるものです。「行き当たりばったり」や「苦肉の策」や「ヒョウタンからコマ」みたいなカオスの中にこそ、ヒットの秘密があるんじゃないかと思うんです。

今なお熱狂的に愛されるコンテンツを生み出し、育て続けてきた先人たちの智恵と勇気と想像力に敬意を払い、その戦いの歴史をヒーローたちから学んでいこうという趣旨の連載です。

全6回、広告キャンペーンとの比較なども交えつつ、今のヒーローを知らない人にも楽しんでもらえるような内容です。

根拠となるデータや調査は一切ありません、キャラ設定やストーリーもうろ覚えですが、何度も寝落ちしながら娘に付き合わされた膨大な視聴時間のおかげで、ディープでリアルな考察ができるのではないかと自負しています。

<今後の連載タイトル>

ヒーローたちの必殺マーケティング術
#1 仮面ライダーシリーズ
ピンチはヒーローを救う?! 生存をかけた「変身」マーケティング
#2 スーパー戦隊シリーズ
モモレンジャーはもういない ダイバーシティ戦略の先に見たもの
#3 天才てれびくん・ビットワールド
そのユルさが中毒になる。超「脱力」マーケティング
#4 ウルトラマンシリーズ
漂うコレジャナイ感 三世代マーケティングの明日はどっちだ?
#5 スーパーマリオシリーズ
マリオのジャンプは止まらない。無敵の「冒険」マーケティング
#6 ヒーローたちの墓場

「ヒーローたちの必殺マーケティング術」、2月16日にスタートします。第1回に登場するヒーローは「仮面ライダー」です。お楽しみに!(※各回のテーマは予告なく変更となる場合があります)

石井 原
ネアンデルタール
クリエイティブディレクター、アートディレクター

1969年生まれ。武蔵野美術大学 視覚伝達デザイン学科卒業。博報堂を経て、2005年風とバラッドに参加、2011年ネアンデルタール設立。東京ADC賞、朝日広告賞、毎日広告デザイン賞、日経広告賞グランプリ、東日本ポスターグランプリ、第50回ACC賞マーケティング・エフェクティブネス部門グランプリ ほか。

 

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