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0~100歳まで、全世代に算数・数学の魅力を伝える。数検・新プロジェクト「ゼロヒャク21」

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公益財団法人日本数学検定協会は実用数学技能検定「数検」の創設30周年を記念し、0歳から100歳まで21世紀を生きるすべての世代に算数・数学を楽しんでもらうため、「全世代交流プロジェクト『ゼロヒャク21(にじゅういち)』」を始動する。3月21日、スターライズタワー(東京都港区)で行われた記者発表会で、そのプログラムの一部を紹介した。

サイエンスナビゲーター(R)の桜井進氏のよる特別講演。

同プロジェクトは、全世代に算数・数学の魅力を感じてもらえるようなコンテンツの提供を目的とする。2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発目標(SDGs=Sustainable Development Goals)」の一つである、すべての人に質の高い教育と豊かな生活を提供する活動の推進にも連動している。

活動の柱は二つで、一つ目は「世界は、数学で、できている。」と題した算数・数学への興味関心を高めるイベント開催。フリーハンドでどれだけきれいに円を描けるかを競う「円描き大会」や、円周率(3.1415…)の中から自分の生年月日8桁を見つけることのできる検索システムの体験、ピアノ演奏を交えた「音楽×数学」ショーなど、全国各地で多様なタイプのイベントを企画していく。

もう一つの柱は、算数・数学の生涯学習の機会促進と、すべての人が健康的な生活をおくれるような支援を組み合わせた活動で、「CAREMATH(ケアマス)」と称する。介護分野では、一般社団法人日本介護事業連合会と共同で算数・数学を利用した身体の健康をサポートする取り組みを、医療分野では脳科学の技術と連携した取り組みを企画しており、今後もさまざまな業界との垣根を超えた協働を進める。

3月21日に開催された発表会は、同プロジェクトのオープニングイベントと位置付けられ、横浜国立大学大学院教授・根上生也氏による「円描き大会」の紹介や、サイエンスナビゲーター(R)の桜井進氏の円周率に関する特別講演、ジャズピアニストで数学者の中島さち子氏のピアノ演奏を交えた「音楽×数学」ショー(協力:Trio Mathemata(トリオマセマータ))などが行われた。

振付演出家の南流石氏からは、現在開発中という乳幼児から高齢者に向けたダンスプワークショップも披露された。

イベント後半では、算数・数学の教育とSDGsの取り組みをテーマに、一般社団法人日本介護事業連合会会長の愛知和男氏や公益財団法人日本数学検定協会会長の甘利俊一氏によるトークセッションが行われた。

記者発表会の出演者。