会見の目的は何だったのか
記者会見とは、開催者が自分たちのメッセージを記者と国民に伝えるために開く。その目的は、記者の要請に応じて開催に至った会見でも同じだ。
話し手は挨拶の後、冒頭スピーチを行い、その後に質疑応答を行う。これは単なるルーティーンではない。会見者にとって必須のパターンなのだ。なぜなら、メッセージをきちっと伝えられるのは冒頭スピーチしかない。質疑応答は、冒頭スピーチの中で明確でない点を、記者が国民に変わって明確にするために質問する時間だ。
しかし、この会見では、実体のない謝罪の後質疑応答に直行した。冒頭スピーチがない記者会見は、目的のない記者会見と同じ。目的がないなら開催すべきではないのではないか。この会見の違和感はそこにあった。
自分たちが伝えたい「メッセージ」が自信の持てるものであるならば、広報が発表したコメントを冒頭スピーチとして読み上げた後、質疑応答に移るべきだった。そうすれば、会見の目的は明確に記者に、そして国民にも伝わったはずだ。これは私の想像にすぎないが、この会見では、監督もコーチも明確な「目的」を持って臨むことができなかったのだろう。おそらく自分達の主張が真実ではないことが分かっていたから。
やはり、この方法は逆効果だった。冒頭スピーチがないので何を言いたいのかはっきりしない。だから記者は質問する。同じ内容の質問でも納得できるまで繰り返し質問するのが記者の仕事だ。
新着CM
-
クリエイティブ
赤ちゃんになれる体験展示「こどもの視展」伊藤忠の情報発信拠点でスタート
-
広報
料理インフルエンサー山本ゆり氏が教える、おいしそう+手軽さ伝わる料理写真の撮影法
-
広報
「企業広報大賞」に小田急電鉄、子育て支援など社会問題に対する企業姿勢が広く浸透
-
クリエイティブ
ヤフーが地方局と共同制作、戦争の記憶を伝えるコンテンツを公開
-
クリエイティブ
本田翼が保健室の先生を演じる「LINEMO」WebCM、12タイプを公開
-
AD
広告ビジネス・メディア
累積のテレビCM放映費が100億円突破! ADKマーケティング・ソリューションズ...
-
クリエイティブ
すみだ水族館「クラゲ研究部」の部員募集、立て看板風広告を新宿駅で展開
-
AD
特集
DX化に伴う、デジタルOOH出稿の広告効果計測の可視化と事例
-
クリエイティブ
イベントレポート:澤田智洋×澤円「人生を好転させる『ホメ出し』の力」