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デジタル広告でのブランド棄損は自衛する時代に。モメンタムを活用した富士通のブランドセーフティー対策とは

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ネットの登場はすべての人や企業が相互につながる環境をつくりだした。ブランドにとっても、メディアにとっても、そしてユーザーにとってもWin-Win-Winの関係となりうる広告は、どのように構築するべきか。オンライン空間をより魅力的な場所にしていくためのデータ・技術を用いた最先端の取り組みを、広告ビジネスをリードするベンダーに聞いていく。
今月のテーマ:広告主側でも広まるブランドセーフティ対策

高頭:最近、広告主からアドベリフィケーションサービス導入の相談を受ける機会が増えています。そこで4月から広告主向けのサービスである「Hyper Transparency for Advertiser(通称:ハイトラ)」の提供を開始しました。その第1号の導入企業が富士通です。

熊沢:ブランド棄損をいかに防ぐかは、当社におけるデジタル広告配信にとって大きな課題でした。特に当社の場合には企業向けにデジタルマーケティングのソリューションを提供し、4月には国内のデジタル広告で効率的な配信を行う「FUJITSU Intelligent DataService AD Drive 」もリリースしています。アドベリフィケーションへの対策で、安心・安全を提供することは喫緊の課題だったと言えます。

宇都宮:マーケティングソリューション事業を行っていると、必ず問われるのが「自社では試してみたのか」ということです。そこで新しい技術は率先して社内実践するようにしてきました。

カスタムフィルタを適用した富士通の広告配信でのレポート結果。

熊沢:モメンタムを選んだのはグループ会社のSupershipと付き合いがあり、まずは信頼関係ができている同社に相談をしたのがきっかけでした。

熊沢:日本語の解析能力が高い国産のソリューションで、柔軟に対応してくれる点が導入の決め手になりましたね。

高頭:多くの企業に汎用性高く応用できるブランド棄損対策のメディアやコンテンツのフィルタを用意しているベンダーもいますが、当社は広告主に合わせてカスタマイズしたフィルタを構築しています。企業によってネガティブとなる文脈は異なるので、そうした露出を把握し、キーワードを抽出して独自フィルタを提供しています。

熊沢:最初に調査レポートを見たとき、ブランド棄損のリスクは私たちの想定を上回るもので驚きました。あるキャンペーンのハイトラ導入前の広告配信におけるブランド棄損リスクは14.5%でしたが、導入後は0.47%と、大きく改善が見られたのです。

高頭:昨年1月に米国のP&Gの最高ブランド責任者であるマーク・プリチャード氏がデジタル広告の不透明な取引について問題を提示し、日本の広告主の間でも、この問題に対する意識は急激に高まっています。

宇都宮:今まで通り、コンバージョンを重視するのか、多少、送客単価が上がったとしても、ブランドセーフティを重視するのか。それは広告主のポリシーに依存するものだと思います。当社の広告配信ソリューションを活用いただく企業には両方の選択肢を用意しておきたいと考えています。

高頭:インプレッションの質を重視する流れは今後、さらに加速していきそうです。当社としては広告配信事業者だけでなく、広告主が手軽に活用できるソリューションを提供していくことで、効果の高い広告配信をサポートしていきたいと考えています。

(写真左から)富士通 イノベーティブIoT事業本部フロントデジタルサービス事業部 宇都宮啓氏、同部長 熊沢剛氏、モメンタム 代表 高頭博志氏。

DSP、SSP、DMPなどの広告配信プラッ トフォームの開発・提供、運用までをワンストップで行うKDDIのグループ会社。2016年度の売上高は235億と、前年比160%で急成長中。スマートフォン領域での最大規模の顧客接点とデータ利活用により、クライアントのデジタルマーケティングにおける課題解決を推進する。

 



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