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コラム

アスリートとつくる、熱量の高いファンのコミュニティ

レッドブル社員がメディアで語らない、語らなくていいのは理由がある

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アスリートがブランド大使になれるかを考える

アスリートやアーティスト、そしてインフルエンサーとの関係から彼らが自然にブランドについてのメッセージを発信する環境を作るには、企業の顔をきちんと見せるべきだと信じている。特に企業のマーケッターやブランド担当者は絶対に大なり小なりのコミュニケーションをとるべきだと思っている。

勿論、仕事が様々な調整事項で忙しかったり、ミーティングやイベントなどに追われていると、なかなか優先度を変えられないし、外に出て知らない人に会うとか、彼らの現場に週末に行くと言ったことを外部に任せてしまう方が簡単ではある。しかしながら、アスリートやアーティストといったインフルエンサーへの投資やブランドの将来を委ねる決定には慎重になった方がいい。

万が一、自分の目で確認していない場合の決定は、相当信頼できるメンバーの言葉でないかぎり安心できず、特に周囲の意見を複数聞いてみることをお勧めするし、私自身結構その辺りは慎重にやってきた。勿論失敗もある。自分達のフィールドに相手に来てもらうだけだと、本来の本人が見えないことがある。アスリートについても彼らが参戦している姿、観客の反応、その後話して見てお互いフィーリングが合うかどうかがとても大事だと思っている。

特に、一過性でない関係を作るのであれば、企業は意識してそこに時間を使う努力が必要なのではないか?全てがデジタル上でできてしまう時代だが、会ってお互いを確認し、理解することが、事業・広告プランを作ることや社内調整ミーティングと同じくらい、時にはそれ以上にどれだけ価値が高いかをわかっていくべきだと思っている。

自分が部署作りのためにいい人材を獲得するように、彼らもチームの一員となり、その影響力の可能性を考えたら相当な努力をすべきだろう。何故なら会社の将来を委ねることになるのだから。

長田新子
一般社団法人渋谷未来デザイン 事務局次長兼プロジェクトデザイナー

AT&T、ノキアにて、情報通信及び企業システム・サービスの営業、マーケティング及び広報責任者を経て、2007年にレッドブル・ジャパン入社。最初の3年間をコミュニケーション統括、2010年から7年半をマーケティング本部長として、日本におけるエナジードリンクのカテゴリー確立及びレッドブルブランドと製品を日本市場で浸透させるべく従事し、その後独立。現在は2018年4月に設立された一般社団法人渋谷未来デザインの事務局次長兼プロジェクトデザイナー。