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消費者目線でブランドの価値を見直す — アダストリア、近畿大学、小林製薬のコミュニケーション戦略がユニークな理由

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「カッコよくなくても、わかりやすく」「使えるものは全て使う」泥臭く勝負

小林製薬では常に200もの商品が常に開発検討中だという。それら全ての商品に共通するのは、「ターゲットが明確」ということの他に「ネーミングとパッケージと広告で、コンセプトを伝えるということ」だと荒木氏は話す。「かっこよさを求めるのではなく、わかりやすくすることだけにこだわっている。効果はTVCMを打つのが一番だが、テレビを視聴しない世代へ向けて最近はYouTubeの動画広告も配信している」。中でもチクナインの動画広告は効果があり、月間20万人ほどがブランドサイトに来ているそうだ。

小林製薬 荒木 学氏

一方、近畿大学の世耕氏は、メディアに取り上げてもらうため「年間500以上ものプレスリリースを配信している。言い方は悪いが、使えるものは全て使う、という方針」だと話す。近年では、近畿大学へ通うパラリンピック競泳の一ノ瀬メイ選手が注目を浴びている。「一ノ瀬さんの了解を得ながら、彼女の目標にしている『社会が障害をなくすこと』『パラ水泳を広めたい』という思いを大切に汲み取り、大学としても広報の幅を広げている」(世耕氏)。その策略は功を奏し、一ノ瀬さんはトヨタ自動車のCMにも起用されるほど有名になった。

次ページ 「若者から中高年、医薬品から美容路線など、対象者を変えた商品展開」へ続く

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