TikTokはなぜ流行った? 3つの理由とテレビカルチャーとの連携の可能性

文・天野彬(電通メディアイノベーションラボ 副主任研究員)

『シェアしたがる心理〜SNSの情報環境を読み解く7つの視点〜(シェア心)』刊行を記念した当連載も、今回で最終回となりました。はや足掛け1年。SNSのシェアというテーマで様々な話題を扱ってきましたが、これまでどんなことを書いてきたのか、手短に振り返ってみましょう。

第1回

ではハロウィン文化とシェアの間のつながりについて、ハロウィンで盛り上がる渋谷を歩きながら考えました。

第2回

はエマ・ワトソンやトム・ハンクスが主演し話題を集めた『ザ・サークル』というSNSをテーマにした映画批評から現代のシェアしたがる心理について分析。

そして

第3回

第4回

では私が参加してきたラスベガスで開催の「Adobe Summit2018」イベントリポートをお届けし、

第5回

ではJAAA金賞論文「ブロックチェーンが、『愛される広告』の扉を開く『鍵』となる。」をもとにしたシェアと広告との新しい関係性についてアイデアをまとめてみました。

第6回

では、最近のSNSでの「自分推し」や「自分プロモーション」を過度に重視する風潮に、「それでいいんだっけ?」を投げかける考え方を提示しました。

今回は、2018年を振り返るという意味合いも持たせながら、いまいちばん熱いアプリと言っても過言ではない「TikTok」について取り上げ、年の瀬のこのタイミングでシェアのこれからについて考察していきましょう。

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天野彬
天野彬

1986年生まれ。東京都出身。東京大学大学院学際情報学府修士課程修了。 2012年株式会社電通入社後、マーケティング部門、新規事業開発部門を経て、2014年から電通メディアイノベーションラボにて研究/執筆/コンサルティングの業務に携わる。専門領域はスマホユーザーやウェブサービスのリサーチ。
主著にインスタグラムをはじめとするSNSのトレンドを分析した『シェアしたがる心理~SNSの情報環境を読み解く7つの視点~』(2017年、宣伝会議)。その他、『情報メディア白書2016/2017/2018』(ダイヤモンド社、共著)、『二十年先の未来はいま作られている』(2012年、日本経済新聞出版社、共著)。経済番組でのコメンテーターや宣伝会議、日本マーケティング協会、全日本広告連盟、アドテック東京などでスピーカーを多数務める。「Forbes JAPAN」オフィシャルコラムニスト。

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1986年生まれ。東京都出身。東京大学大学院学際情報学府修士課程修了。 2012年株式会社電通入社後、マーケティング部門、新規事業開発部門を経て、2014年から電通メディアイノベーションラボにて研究/執筆/コンサルティングの業務に携わる。専門領域はスマホユーザーやウェブサービスのリサーチ。
主著にインスタグラムをはじめとするSNSのトレンドを分析した『シェアしたがる心理~SNSの情報環境を読み解く7つの視点~』(2017年、宣伝会議)。その他、『情報メディア白書2016/2017/2018』(ダイヤモンド社、共著)、『二十年先の未来はいま作られている』(2012年、日本経済新聞出版社、共著)。経済番組でのコメンテーターや宣伝会議、日本マーケティング協会、全日本広告連盟、アドテック東京などでスピーカーを多数務める。「Forbes JAPAN」オフィシャルコラムニスト。

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