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多様なクリエイターがチームになり新しいクリエイティブを創造

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今年1月、日本HPのモバイルワークステーション「Z by HP」「HP Elite」をプラットフォームとするプロジェクトがスタートしました。テーマは、「Technology & Creative ~ 未来のクリエイターを定義しよう~」。映像作家の江夏由洋さん(マリモレコーズ)と、インタラクションデザイナーの中田拓馬さんを中心に、同社のワークステーション、さらにはAIを使いながら、未来のクリエイターを象徴する作品を将来クリエイターを目指す学生たちとともにつくり上げていきます。AI開発は、AI TOKYO LABがサポート。開発段階から作品ができあがっていくプロセスを、今後公開していきます。

2019年1月、宣伝会議本社にて本プロジェクト参加メンバーが集まり、どのようなクリエイティブを生み出すプロジェクトを目指すか、ディスカッションが行われた。

クリエイティブの新しい可能性を探るプロジェクトがスタート

当日、このプロジェクトを立ち上げた経緯について、日本HP パーソナルシステムズ事業統括 コマーシャルマーケティング部部長 甲斐博一さんは次のように話した。

「テクノロジーで未来を再定義しようというテーマの元、江夏さん、中田さんとタッグを組んでチームを作り、その過程、そして最終的なアウトプットを公開していくプロジェクトを始めます。このプロジェクトにおいてキーワードとなるのは、テクノロジー。今回お2 人はもちろん、AI TOKYOLAB にもご協力をいただき、新しいテクノロジーを使って、これからのクリエイターのあるべき姿を描いていきます。世の中にまだない、新しい可能性を感じさせるクリエイティブを作り上げることで、多くのクリエイターに刺激を与え、モチベーションを上げてもらえたらと考えています」。

プロジェクトの方向性、アウトプットに向けた技術を具体化するにあたり、その発端にするべく、甲斐さんが自ら考えた4つのアイデアをまず発表した。

1. 顔認識技術と占いデータなどを活用し、未来を予測し、ドラマで表現する「未来日記デジタル」

2. 空間内の障害物を感知する物体認識機能を利用して、その場でしか見ることができない花火を打ち上げる「FIREWORKS EVERYWHERE」

3. 病床に伏せる母親へ若き日に車やバイクで走った思い出のルートをVRで疑似体験を「病床の母に見せるあの日の笑顔」

4. クリエイターが作った映像をAI が分析し、最適な音楽を選んでくれる「映像が選ぶ音の調べ」

このアイデアをきっかけに、各人が自身の持っている情報や技術で使えそうなもの、さらには新たなアイデアも次々と話し始めた。そこで出てきたアイデアに対し、AILAB TOKYOの土田安紘さんが技術的に実現可能かどうかを、自身の経験からアドバイス。そして2 時間近いディスカッションの結果、AI 技術を使って、新しいものを創り出していくという方向性に決定。今後は江夏さん、中田さんのリードの元、学生たちにも参加してもらいながら、このアイデアを具体化していく予定だ。

方向性が決まった後、江夏さんは本プロジェクトに対する期待を次のように話した。

「作品には必ずストーリーがあり、その制作過程にも、そしてアウトプットにも必ずストーリーが伴います。それを考えながらも、AI を使うことによって、過去を現在に、現在を未来にしていくような時間軸の上でクリエイションをしてきたいと思います。

映像や音楽などメディアに頼るのではなく、僕らの頭の中にあるものをどう具体的に表現するかということに、新しい挑戦があるのではないかと思っています」。

一方、中田さんは「こうした座組みで新しいことに取り組めるのは、素直に楽しそうだと感じました」という。「普段実写の映像を制作している江夏さん、AI LABTOKYO さん、そして日本HP の皆さんというように、ジャンルが違う方たちと一緒にものづくりをすることによって、自分たちが予期せぬものが生まれる可能性が一番高いのではないかと思っているんです。今日出たアイデアは普段の自分だったらやらないものですが、面白くするもしないも自分たち次第だと思ったので、積極的に取り組んでいきたいですね」と、これから始まるプロジェクトへの意気込みを語った。

本プロジェクトでは今後、次世代のクリエイターとなり得る学生たちと共にアウトプットに向けて企画を推進する考えだ。そしてHP のモバイルワークステーション「Zby HP」「HP Elite」を使いながら、完成までのプロセスを公開していく。最終的に作られたクリエイティブは、今年6 月に開催される宣伝会議主催の「インターネットマーケティングフォーラム」会場にて発表される予定。表現コンセプトを基にした作品の制作プロセスなど、本誌面やアドタイを通して継続的にレポートしていく。

supported by HP

江夏由洋(えなつ・よしひろ)
映像作家
マリモレコーズ 専務取締役

民放テレビ局を2008年に退職し、マリモレコーズを立ち上げる。映像作家として、CMやテレビ番組、8K、4Kデジタルシネマの映像を多数制作。ソニー、 富士フイルム 、キヤノン、
など、多数のクライアントのプロモーション映像を手がけている。デジタルシネマのワークフローを独自で展開し、兄弟で最先端の技術や機器を取り入れた制作を行っている。https://www.enatsu.net/

FS5 ⅡのSONYオフィシャルプロモーション映像

中田拓馬(なかた・たくま)
インタラクションデザイナー/映像演出家/VJ

京都精華大学からユトレヒト芸術大学へ編入後、オランダのメディアアート集団「Born Digital」の一員として、欧州各地のフェスでアーティスト活動を行う。2016年よりCEKAIに所属し、テクニカルディレクターとして映像演出用のシステム開発等を担当。個人ではTOYOTAやOMRONなどをクライアントに、インタラクションを組み込んだ展示の企画・開発を手がける。

リアルタイムに情報を可視化するタッチパネル作品[To:undefined]

AI TOKYO

AI TOKYO LABは、未だ経験したことのない「少子高齢化」「大量情報化」「ニーズの多様化・細分化」「急激なAI の進化」が加速する社会において『リアル店舗』と『人』と『テクノロジー』の理想的な関係を追求し、それを具現化するためのソリューションを提供しているベンチャー企業。

2017 年には、北海道に拠点を持ち、ドラッグストア事業を核に新規事業を展開するサツドラホールディングスとの資本提携により、オリジナルのデータが日々大量に生まれる店舗と、そこで働く人々の業務ノウハウを活用した独自のAI ソリューションの開発に着手する体制を整えた。

現在、北海道大学との連携による最先端の人工知能技術と、サツドラホールディングスが展開するドラッグストア・ポイントカードEZOCA 等のデータ資産を活用し、実店舗でのラピッドプロトタイピングにより次世代の小売等を支えるAI 技術の確立と事業展開に取り組んでいる。

日本HP Z by HP シリーズ

本プロジェクトでプラットフォームとなるのが、フォトグラファー、ビデオエディター、グラフィックデザイナー、アーティストに向けた日本HPのZ by HPシリーズだ。HP Z はクリエイティブな作業に欠かせない最新のプロセッサーとグラフィック、クリエイターのための最新機能、そしてプロの仕事を支える安定性を兼ね備えたコンピュータデバイスである。

高度なコンピューティング集中型ワークロードを全力でサポート。

Z by HPシリーズ

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