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ARが切り拓く新しいマーケティング(スターティアラボ)/LPの最適化を科学する(Macbee Planet)~インターネットマーケティングフォーラム福岡2019レポート~

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宣伝会議は2019年10月11日、「インターネットマーケティングフォーラム2019」を福岡で開催。福岡での開催は、今回が初めて。当日は、各社の先進的な事例とその成果に関する11のセッションが行われた。本記事では、その中からスターティアラボとMacbee Planetの講演についてレポートする。

現実をより豊かにする、スターティアラボのAR

「インターネットマーケティングフォーラム福岡」では、最先端のテクノロジーについても多く紹介された。そのひとつがAR。フォーラムではWebアプリケーションに関するサービスを行うスターティアラボが登壇した。

ARの特徴についてスターティアラボの増田氏は「ARは現実にデジタル情報を付加することで、表現をより楽しく豊かにすることができます。これまでは空想や妄想、オンライン世界のものだけだったイメージを、現実に重ね合わせることで、より高い表現力を発揮するのです」と説明した。

消費者とのコミュニケーションの場で活用が始まるARだが、まだ課題もある。例えば製作側では、アプリの開発に手間がかかりコストがかさむため、なかなか参入が難しいという課題を抱えている。

スターティアラボ クラウドアプリケーション事業部 増田雄太氏

コンテンツから管理画面までパッケージで提供

手間やコストといったそれらの問題のソリューションとなるのが、スターティアラボが提案するツールだと増田氏は説明する。「アプリやコンテンツ、管理画面をすべてパッケージで提供できる体制を整えたことで、従来よりも安価に導入が可能。企業の規模に関わらず、ARの活用がしやすくなりました」。

同社のARを活用したプロモーションは、商品購入後の満足度の向上など、イベント時に活用されることが多いという。講演では飲食店のテーブルシールやポスターをスマートフォンで読み取ることで、ARでキャラクターが登場し、一緒に写真を撮ることができる「ARフォトフレーム」や、店舗内回遊、会場内回遊が期待できる「ARスタンプラリー機能」などが紹介された。

ARでは通常の映像では、伝えられないようなリッチな情報を提供できるため、既存ユーザーに対しては満足度の向上が、新規ユーザーに対しては取り込みのきっかけづくりとして利用されていると増田氏。また、ARの利用率は年齢性別とあまり関係ないことがわかっているため、より幅広い対象に向けて利用促進が期待できるとした。

ARの今後について増田氏は、「AR/VR市場規模は2022年には約10兆円にもなるといわれています。つまり、ARは今後間違いなく伸びるでしょう」と述べた。

LPを科学し、最適化するMacbee Planetのコンサルティング

データの分析によるコンサルティング事業などを行うMacbee Planet。同社コンサルタントの大友氏は、「LPを科学する 成功事例から学ぶCVR120%改善の秘訣」と題して講演を行った。 

近年、ユーザーのWebリテラシーは急速に向上し、情報が世の中に溢れる環境の中、わかりづらい情報は見向きもされなくなっている。その結果、現状のプロモーションでは「新規獲得が伸びない」「広告費の費用対効果が見合わない」「オンラインでの戦い方がわからない」といった課題が生じていると大友氏は指摘する。

それに対するソリューションとして大友氏が挙げるのが、LPの最適化だ。「LPの狙いは訪問者が求める情報へと導くこと。だからこそ訪問者のニーズに合わせて表示内容を変える必要があります。ユーザーの意図を読み取り、的確に誘導することでコンバージョンへと導くことができるのです」。

Macbee Planet コンサルタント 大友松男氏

LP改善の鍵は、CVRの分析にある

具体的なLP最適化の方法として大友氏が紹介したのが、「指標を決めて計測 」「計測結果を分析して課題を発見」「課題解決のための施策の実行」の3つ。

中でも重要なのが、分析だと大友氏。指標としてのCVRを分析することで熟読率や直帰率、滞在時間などさまざまな要素が明らかになると述べた。そして、この分析の結果からLPを見直すことの必要性を強調した。

「LP上で接客を行う上で重要なことは、鬱陶しくならないこと。最適なタイミングで、ユーザーインサイトに合わせた接客を行うことが何よりも大事になります」。

事例紹介では、ファーストビューのABテストを紹介。流入メディアごとに集客の方法やユーザーインサイトが異なるため、それぞれに合わせたファーストビューのクリエイティブを出し分けることが大切だと述べた。

ファーストビューの訴求が広すぎてターゲットに伝わりにくい、という課題を抱えていた化粧品通販会社では、年代に合わせた出し分けを実施。その結果、CVRを120%まで改善させた事例を紹介した。