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コラム

澤本・権八のすぐに終わりますから。アドタイ出張所

今までのすべてを1回崩してレッスンに励んだ20代(ゲスト:桜井ユキ)【後編】

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Web野郎、バイオリンを買う

澤本:桜井さんが10月から始まったドラマに出演中ということで。テレビドラマ『G線上のあなたと私』(TBS、2019)。

権八:バイオリンの先生役ですよね。

中村:イケメンにベタ惚れされているんですけど。それにすごいつっけんどんで対応する子(笑)。今もわりとそんな感じですよね(笑)。

桜井:そうですね。基本的には優しいバイオリンの先生という役なんですけど、ある闇を内に隠しもっているので……。中川大志さん演じる男性に言い寄られた時のお断りの言葉がなかなかにキツイ。なにも余白のない断り方をして……。パンチのある女性です。

権八:波瑠ちゃん出ている?

桜井:波瑠さんは主演ですね。

澤本:バイオリンの先生ってことだけど、バイオリンとかピアノとか、楽器は昔やっていたんですか?

桜井:小さい頃にピアノ、学生時代にサックスをやっていたんですけど、弦楽器は触ったこともなかったんです。今回撮影の半年ぐらい前からバイオリンを稽古させていただいていて。

澤本:弾けるようになっているの?

桜井:なりました。もちろんプロの方ほどスムーズには弾けないんですけど。このドラマはバッハの『G線上のアリア』という曲が基本にあるんです。その曲は事前に練習しました。今は別の曲を練習中なんですけど。

権八:洋基くんもバイオリン習っているもんね。

桜井:そうなんですか!?

中村:夢野郎中村はおじさんになってから始めた(笑)。5年前、35歳のときに子どもと一緒にバイオリン始めて。実は1週間前に200万円のバイオリンを買いました。

権八:えー!!!

桜井:すご~い。

権八:さすが社長。

中村:いえいえ、違いますよ。社長でもないし(笑)。色々あって、清水の舞台から飛び降りる気持ちで買いました。教えてくれている先生も「You買っちゃいなよ」みたいな感じになって。「買わないとこれ以上上手くならないよ」という感じになって買ったんだけど、びっくりすることに別に上手くならないんですよ。もちろん買ったばかりだから、いずれ上手くなっていくと思うんですけど……。

良いバイオリンになると下手なことが分かるんですよ。音が鳴っていないのが分かる。鳴っているのと、鳴っていない状態が明確に分かるので、逆に下手になった。

桜井:バイオリンの音はすごく繊細ですもんね。

中村:面白いですけどね。

桜井:弾けるようになると、どんどんより好きになっていく楽器なんです。

澤本:ドラマのために、半年前から自宅で練習していたの?

桜井:それこそ『だから私は推しました』の撮影で大阪に行っていたので、その間は撮影の合間に部屋を借りて練習していたんです。家で弾くとなかなかのボリュームの音量なので、ミュートつけていました。

澤本:でもすごいね。役者さんって大変だね。「半年でバイオリンマスターしろ」って言われるんでしょ。

桜井:でも楽しいですけどね。そうでもないと、バイオリンって出会うきっかけがなかなかない楽器ではあるので。

中村:これで上手くなっていったら、もうちょっと良いバイオリンにしたりとか、弓を良いものにしたりとか……そういうバイオリンの沼があって。

桜井:逆に、私は先生役なので最初に使わせていただいているバイオリンがすごく良いバイオリンなんですよ。だから自分のバイオリンを欲しいなとも思ったんですけど、とてもじゃないけど自分で買えるような値段ではないんですよ。だけど自分で買ったところで、さっきおっしゃっていた音の違いで愕然とするんじゃないのかなと思っていて。下に下げるっていう方が多分ツライ。

中村:そうですね。もう戻れないからそれを買うしかないですね。

桜井:いやぁー、もーすごい金額なんですよ!!

中村:音大とか行く人は500万円とかザラです。

澤本:えー。

権八:高いな。

桜井:私が役で弾いていたバイオリンは1000万、2000万円とか。

中村:1000万円を超えると「オールドイタリアン」の名前の通り、昔イタリアで作ったものなんですけど。イタリアのクレモナという都市に職人がいて、そこでつくられた名工による楽器は全部、鼻血が出るほど高いんです。その中でも一番高いのは「ストラディバリウス」。あれを買えるのは(元)ZOZOの前澤友作社長しかいないです。

権八:前にバイオリニストの方が来てくれた時に高いバイオリンと安いバイオリンの弾き比べやったよね。

中村:石川綾子さんかな。

権八:石川綾子さん。

桜井:やっぱり全然違いますか?

中村:全然違いました。石川綾子さんが弾いた後に僕が「ぎこーっ」て弾いたら……。

権八:でも澤本さん答えを外しましたよね?

澤本:僕は分からなかった。

中村:その後僕の下手くそなのを挟んだ後に、今度は僕の当時の10万円ぐらいのエントリーバイオリンをプロの石川綾子さんに弾いてもらって、どっちか当ててもらった。お正月にやっているじゃないですか。『芸能人格付けチェック!』(テレビ朝日系列)みたいな感じでやったら本当に分からなかった。

権八:僕は当てました(笑)。

澤本:2択なんだからさ!どっちかは当たるよ、そりゃ。

中村:それはそうです(笑)。

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