AD STARS 2020最高賞は、アンナハール「The New National Anthem Edition」と「Dot Translate」

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韓国釜山市で行われ、全世界を対象とした広告賞「AD STARS 2020 (釜山国際広告祭)」の受賞結果が発表となった。本年度のテーマは「Re:AD – Rethink, redefine and redesign」で、60か国からの2万28エントリーがあったという。大陸別ではアジア出品の割合が最も高く、オセアニア地域が前年比92%以上増加し、ヨーロッパ、アフリカ、中東地域でも全般的に増加している。当初は10月22日から24日まで韓国の釜山で開催される予定だった第13回AD STARSフェスティバルは、新型コロナウイルス感染症に際し、参加者の安全を考慮してオンラインで予選と本選審査を実施した。

本年度のグランプリ・オブ・ザイヤーの一つは、レバノンの日刊紙「An-Nahar(アンナハール)」の「The New National Anthem Edition」。同国の国歌の歌詞は、首都レバノンを「birthplace of men」と歌っていた。An-Naharはこの歌詞を「birthplace of men and women」に変更し、新聞の1面に新しい国歌を印刷した。すべての女性たちに捧げられたこの歌は、レバノンの革命で「聖歌」となった。制作は、ImpactBBDO。同社は、アンナハールの「TheBlankEdition」で2019年度グランプリ・オブ・ザイヤーを受賞しており、2年連続の受賞となった。

 

もう一つのグランプリは、2015年に世界初の視覚障害者のための点字スマートウォッチを発表し、世界の注目を集めた韓国のスタートアップ企業Dot IncorporationとServiceplan Koreaによる視覚障害者を支援するデバイス「Dot Translate. The First Braille Translator Based on AI.」。AIを使用することで人間に近い精度で、正確にデジタルテキストを点字に翻訳。さらにこの製品を無償で提供している。

 

また、今年新型コロナウイルスパンデミックに際して、特別に新設されたピボット(Pivot)カテゴリーでは、タイ国際航空の「THAI STAY HOME MILES EXCHANGE」がグランプリを受賞した。タイ国際航空はコロナに大きな打撃を受けたにもかかわらず、顧客がステイホームする時間をマイルとして加算するアプリを開発。ソーシャルディスタンスと後日の航空利用を合わせて奨励するキャンペーンが評価された。

 

日本は、江崎グリコ「Pocky THE GIFT」がデザイン部門グランプリを受賞した。

また特別賞のカテゴリーでは、エージェンシー・オブ・ザイヤーに電通、ネットワーク・オブ・ザイヤーにBBDO、アドバタイザー・オブ・ザイヤーにマクドナルドが、プロダクションカンパニー・オブ・ザイヤーにグッドオイルが選出されている。

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