【前回】「第1回 広告は個人のものだった。」はこちら
この連載は、著者両氏による音声配信をしています。パソコンの方は▶(右三角)ボタンをクリック、スマートフォンの方は「Listen in browser」をタップすると再生されます。
ご感想などはこちらから:『嶋野・尾上の「これからの知られ方」』へのお便り
今回は、具体的なケースの話をします
尾上:はい、こんにちは。『嶋野・尾上の「これからの知られ方」』第2回です。
嶋野:イエーイ!
尾上:はい、ありがとうございます。この連載はですね、広告の仕事をしている二人が、個人がブランドを始める時代における、知られ方について考えていく番組です。
嶋野:はい。
尾上:はい。で、前回は、嶋野さんが広告の歴史をかなり、原初から振り返っていただき、わりとこう「勉強になるな」みたいな反響があった、というふうに聞いております、と。
嶋野:いやでも、「すごい原稿つめすぎて棒読みだ」って、あとで文句言ってたじゃないですか。
尾上:まあまあ、まあ。そういうところもあるなと。なので、今回ちょっとこう、インタラクティブというか、わりとあまり決め込まずに話していくスタイルを試してみようと。
嶋野:大事ですね。
尾上:えっと、きょうの話に入っていく前にうかがいたいことがあります。
嶋野:はいはいはい。
尾上:嶋野さん、なんか最近のこだわり、みたいなものってなにかありますか。こだわっていること。
嶋野:このコロナ禍において、低温調理器を買いまして。いろんなものをいろんな温度でつくるというのにハマってまして。
尾上:ほうほうほう。
嶋野:先週は、大量のすじ肉を買ったので、ま、カレー、牛すじ煮込み、塩牛すじ煮込みというのをそれぞれ2、3日ごとに分けてつくって、毎回温度とか時間を変えて、どんな味に変わるのか、というのをやっております。
尾上:煮込みまくっていると。
嶋野:煮込みまくってますね。
尾上:その煮込みまくってるこだわりを英語で言うと、クラフトと言えるのではないでしょうか……と。
嶋野:オッ!
尾上:無理やりなんか言ってみましたけど。
嶋野:ブリッジしようとした、今。
尾上:クラフトすじ肉ですよね、それは。たとえば。たとえて言うならば。
嶋野:尾上さんも大人になりましたね。大人のやり方をちゃんと覚えてきました。
尾上:いや、そうですよ。ちょっとがんばってやっていかなきゃいけないと思ってますんで。そのクラフトです。前回は歴史の話をしまして、今回は具体的なケースの話で、クラフトと言えば、ビールとかいろいろありますが、今回取り扱うのは、世界初のクラフトコーラの専門メーカーの話。
嶋野:なんと、そんなものがあるんですね。
尾上:あります。一緒に取材行ったじゃないですか。
嶋野:そうですね。
尾上:「伊良コーラ」というところで、世界初のクラフトコーラ専門メーカー、専門店。東京の下落合ですね、自社工房でコーラ職人によって作られる、世界で唯一のクラフトコーラとなっております。すごいおいしかったですね。
尾上:ちょっとこう、漢方的につくられてるんで、(容器の)下に粉がたまって、それがまたいい感じ。なんで漢方的なのかと言うと、もともとの成り立ちをサクッと話しますと、「伊良コーラ」をつくられた小林さんという方が会社勤め中に、趣味的にコーラをつくっていて。
尾上:それで、おじいさんが和漢方の職人さんで、下落合に工房があったと。おじいさんが亡くなられて遺品整理のときに、漢方、スパイスの加工の仕方のノートを見て、そのとおりにつくったら、めちゃくちゃおいしいコーラができて。そこから売り始めて、どんどん売れるようになって。今は独立されて、クラフトコーラの専門の工房を持つに至ったと。そういう歴史を持ってます。くわしくはサイトを見てもらえればと思います。
で、その「伊良コーラ」は今、お一人で立ち上げられたのが、ものすごい熱狂的なファンの固が付いていて、いろんなメディアにも取り上げられるようになっている。そこの秘訣というか、何が人をそうさせるのか、というところを僕らが聞いてきました。そのときのインタビューを流して、それについてまた話す、という感じで続けていければいいかなと思います。
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