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コラム

澤本・権八のすぐに終わりますから。アドタイ出張所

映画『人狼ゲーム』の撮影を経験したら、人格が変わったように明るくなった(ゲスト:山之内すず)【後編】

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幸せという言葉じゃ表せないくらい、幸せを感じられた現場

権八:女優としてというか、お芝居をちゃんとやってみると、面白いですか?

山之内:面白いです。何日も泊まり込みで映画撮影って初めてで、分からないことばっかりだったんですけど、それこそワンシーンにこんなに時間をかけるんだとか、こんなにカット割ってあるんだー!とか。

出演者よりも制作の方のほうがめちゃくちゃ大変だなあと思ったりもして。私たちですらあんまり寝られてないのに、それ以上に同時に編集していたりもしていたので、「いつ寝てるんだろう?」って思ってました。そういうこともあったので、絶対弱音は吐けないってちょっと強くなった気もします。ひとつの作品を経験するだけで、こんなにも人って変われるんだ!って思いました。本当に感動しかなかったです。

権八:いい子!

一同:(笑)。

中村:ほんとええ子や!

山之内:「制作の方もやばいよね」って話は人狼メンバーみんなでずっとしてたんです。なんか全員いい子だなって思いました(笑)。

一同:(笑)。

山之内:全員いい人なんですよ、本当に!スタッフさんも出演者の方も意味分からんぐらいいい人で、これから先も「人生が変わった作品って何?」って聞かれたら『人狼ゲーム』って絶対答えるなって思うような作品です。

澤本:もう『人狼ゲーム』の人たちは大喜びだよね。「そんなこと言ってくれているの?」って。

権八:いや、本当ですよ。

山之内:もうね、プロデューサーにも監督さんにも本当にいっぱい言ったんですよ。でも「絶対に盛ってる!」って思われているんですよ。熱量半端なく言ってしまったので。本当の本当だって早く信じてほしいです(笑)。

一同:(笑)。

権八:逆にね、すずちゃんの話を聞いていると、すごく感動屋さんというか、熱い人っていうイメージになっちゃったんだけど。そうなのかな?

山之内:最近やっと全部を素直に受け入れられるようになったんですよ。褒めてもらえる言葉もそうですし、嫌なコメントもそうですし、自分の気持ちだったり感情だったり。もう全部素直に受け入れられるようになりました。それまではめっちゃ悲観的に考えてしまうほうだったので、褒めてもらっても、「いやそんなことない」と。でもマイナスなコメントは拾ってしまうし、自分の感情もモヤモヤしたまま、分からんままっていう、何も進まない一番ダメなタイプの悩み方をしていて「よくないなぁ」と思ってたんです。本当に『人狼ゲーム』が終わってから、人格が変わったように明るくなりました。

澤本:明るくなったのね?

山之内:そうですね。本当に初めて自分のことを好きって、「今の自分めっちゃいいやん!」って思えて。こんなに人生で幸せって思える瞬間があるなら、もうなんぼでも生きていけるなあって。こんなに人って幸せって言葉じゃ表しきれんくらいの幸せを感じられることがあるんや!って思いました。

そこからですね。ちゃんと演技がしたいなって思ったのは。作品に恩返しをするもそうですし、お世話になっている方に恩返しをするもそうですし。いろんな作品に関わりたいなーと思って。やっぱり演技がしたい!って、自分の中で定まったというか……固まったものがありましたね。

権八:この映画が好きとかありますか?自分が出ているものじゃなくても。

山之内:私の好きな作品が『生きてるだけで、愛』(2018年)。菅田将暉さんと趣里さんが出演されてらっしゃる映画があるんですけど。あれはめっちゃ好きですね。

権八:そうなんだ。

山之内:どちらかというと恋愛ものや明るいものよりは、考えさせられる、ヒューマンドラマ、ヒューマンミステリー系のものが好きです。あの映画を見た時に、この脚本を書いてる人は誰なんだろう?って初めて思ったんですよ。誰がこんなにきれいで無駄のない分かりやすい言葉を選んでいるんだろうって。

澤本:『生きてるだけで、愛』の監督って関根くんだね?

中村:ですよね。関根光才さん。

山之内:最後の15分間ぐらい、趣里さんがたくさんセリフをいうシーンがあるんですけど、そこだけでも定期的にめっちゃ見ています。

澤本権八:へえーー。

山之内:あと『パコと魔法の絵本』(2008年)。めっちゃかわいいやつ。

権八:あー、中島哲也監督。

山之内:大好きなんですよ!

権八:大好きなんだー。言っとくよ!

山之内:小学生の時に、お母さんと一緒に映画を見に行って……。

権八:そんな昔かぁ(笑)!

山之内:もともと、お母さんがすっごく好きだったんです。とびだす絵本も持っていますし、ファイルなどもずっと家にありました。辛いことがあったらそれを見て泣いて、もう一回頑張ろう!って気持ちの切り替えになる映画でしたね。私はずっとそれを見ながらいろいろと頑張ってきたので。

権八:マジ!?それは喜ぶんじゃない?

山之内:1時間45分中、後半1時間泣きっぱなしですもん。もうおじさんがパコのほっぺに触れた瞬間から泣きますもん。

澤本:それは喜ぶよねー。ちなみに2本とも監督は、CMの監督です。

山之内:そうなんですか!?えー!

権八:パコのほうの監督は、この番組にも何度かゲストで来たよね。

中村:ゲストに来たあと一緒にワタミに行って、怒られた(笑)。

権八:朝の5時まで説教されるっていう(笑)。

山之内:うっそー(笑)。

権八:喜ぶよ、これはうれしい。届いていますねー、一生懸命ものづくりをしていると。

中村:そうですね!

澤本:そう。そういう日だね、一生懸命やっているとどこかこういう時に報われるね。

中村:はい。なので、リスナーの皆様におかれましては11月13日公開の『人狼ゲーム デスゲームの運営人』にこれは山之内すずの……。

権八:必見だね。

中村:ターニングポイントとなった映画です。

山之内:本当に、本当に見ていただきたいです。

中村:はい。というわけで残念ながらあっという間にお別れの時間が近づいてきてしまいました。この番組はTOKYO FMのデジタル・コンテンツが集約されているスマホアプリ『オーディー』でも番組のトークのみ配信中。もう一度聴きたい、知りたいという方は『オーディー』で検索してみてください。

というわけで、今夜のゲストはタレント・女優の山之内すずちゃんでした。ありがとうございました。

山之内:ありがとうございました!

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