メール受信設定のご確認をお願いいたします。

AdverTimes.からのメールを受信できていない場合は、
下記から受信設定の確認方法をご覧いただけます。

×
コラム

澤本・権八のすぐに終わりますから。アドタイ出張所

映画『人狼ゲーム』の撮影を経験したら、人格が変わったように明るくなった(ゲスト:山之内すず)【後編】

share

『人狼ゲーム』の出演で、自分の人生観や価値観が全部変わった

権八:歌はやらないんですか?

山之内:歌、めっちゃ好きなんですよ。「歌ってみた」動画をYouTubeにたまにあげていたりしてます。

権八:そうなんだ。

山之内:2019年の総体の応援歌……。

澤本:高校総体?

山之内:そうです。その応援ソングを歌わせていただいたり!

権八:あ!そうなの!失礼しました。

山之内:元キマグレンのクレイ勇輝さんがやっていらっしゃる「クレイユーキーズ」っていうバンドに、2019年の夏だけボーカルとして入らせていただいたりしました。たまにやらせていただいているんですけど、個人で活動する気は今のところないですね。

権八:「歌ってみた」は、何を歌ってみたの?

山之内:最近出た「夜に駆ける」(YOASOBI)だとか、「別の人の彼女になったよ」(wacci)とか。

権八:そうなんだ。

山之内:YouTubeを別にグループでやっていて、そっちのカメラマンさんが何でも出来る人なんです。音楽をつくってくれて、すずが歌って、向こうがミックスしてくれて……。

権八:へえー。

山之内:本当にほぼプライベートですね。お仕事ではなく、「やりたいね!」「やろうか!」っていう気軽なやつなので。

権八:へえー、それも見てみましょう。

山之内:いやー、恥ずかしい。

中村:YouTubeも見てみます。

山之内:スタッフも喜びます。

澤本:この先やりたいことって何かあるの?

山之内:今はけっこうCMやバラエティー番組に出演させていただいているんですけど、演技に挑戦していきたいですね。……というか、幅を広げていきたくて。今はそちらにも、少しずつ力を入れていってる状況です。

中村:山之内さんは11月13日公開の映画『人狼ゲーム デスゲームの運営人』に女優として出演されてますよ。

山之内:そうですね、こないだ関係者の試写も終わって。本当に見ていただきたいです。

中村:初映画女優?

山之内:そうですね。上映される長編もので、ちゃんとした役っていうのは初めてです。私の人生観や価値観がめちゃくちゃ変わった現場だったんですよ。それまで本当に暗い性格で、たぶん前の状態の自分だったら、ここでもこんなに楽しく話をするっていうのはできていたか分からないですし。

ここの現場で出会った方々が、全員本当に素敵な方で。この作品に向かって、ただ一直線に、ひたすらに頑張っている感じ。泊まり込みでの撮影だったんですが、最初は不安も大きかったんですよ。私は自分の家じゃないところで寝るっていうのがストレスで、まず耐えられないのと。

澤本権八:(笑)。

権八:そうなんだー。

山之内:そうなんですよ。演技もまだあんまりしたことない中で、いろんな俳優さんと一緒にするっていう緊張感もあり……。なんか楽しみなんだけど、行きたくない!っていうすごく変な感情で。絶対に誰とも友だちにならずに帰ってこようと思っていたんですよ。

権八:(笑)。何で?

澤本:え!?最初に?

山之内:仕事は仕事の関係で割り切って、その場限りぐらいがちょうどいいのかなって思ってました。というか、同世代の方と深く関わることがそんなに得意じゃなくて。そんななかで同世代の方がすごく集まる現場だったので、めっちゃ不安やったんですけど、行ったらもう超楽しくて!デスゲームなので、張り詰めた空気感というか緊張感のあるシーンばっかりなんですけど、合間にみんなで集まって、「次のこのシーンどうしようか」って話し合ったり……。

まっすぐに演技だけをしてきた方たちの中に混ざって、ポッと出で出演してるじゃないですか?知名度で決まったと思われても不思議じゃないような立場だったんですが、監督さんが「SNSの数字とかメディアに出てる数とか関係なく、山之内すずは、末吉萌々香(役名)だと思ったから決めたんだよ」って言ってくださって。それでも、周りの方にはそう思われているんじゃないかって言ったら、「今はいろんな入り方があるし、すずはすずで頑張ってるんだからっていいんだよ」って。みんなが認めてくれて。

本当にすべての価値観が変わった現場だったので、クランクアップした瞬間に「そこから帰りたくない!」って泣いて、帰りながら「なんで帰らなきゃいけないの?」って泣いて、帰ってから「戻りたい!」って泣いて……。ずっと泣いていました。

権八:(笑)。

中村:あらー。

山之内:すごく厳しい現場でもあったんですけど、毎日ずっとここにいたいと本当に思いました。

次ページ 「幸せという言葉じゃ表せないくらい、幸せを感じられた現場」へ続く