メール受信設定のご確認をお願いいたします。

AdverTimes.からのメールを受信できていない場合は、
下記から受信設定の確認方法をご覧いただけます。

×

いま、人の心を動かすものとは~ 岡本欣也×原野守弘×チャイ子ちゃん®

share

「いまの自分」を導いてくれた人

岡本:ちなみに、チャイ子さんはどうしてコピーライターになりたいと思ったの?

チャイ子ちゃん®:私はもともと作家になりたかったのですが、大学生のときに友だちに連れられて、高松聡さんの講演を聞きにいったことがきっかけで広告に興味を持ちました。それからコピーライターになりたいと思って、小霜和也さんの塾に通ったり。ところがいざ広告会社に入ったら、配属されたのはストラテジックプランナー。3年後に転局試験を受けて、コピーライターになっていま6年目です。

原野:岡本さんには岩崎俊一さんという師匠がいたけれど、僕はメディアの仕事を経て、34歳からクリエイティブの仕事を始めたこともあり、師匠や先生と言えるような人がいないんです。

岡本:杉山恒太郎さんは、師匠ではないんですか?

原野:杉山さんはおいしいお店などを教えてくれる人生の師匠で、僕がクリエイティブに異動するきっかけをつくってくれた人。電通のインターネットメディア部門在籍時の上司でした。当時、クリエイティブに移りたいけれど術がなかった僕に、「原野くんは会社を作るのが得意だから、クリエイティブの会社をつくって出向したら?」と言ってくれたんです。というのも、僕はそれ以前に、電通の2つの子会社の事業計画を書いて、立ち上げにかかわっていたんです。それでドリルというクリエイティブエージェンシーを立ち上げたことが、僕のクリエイティブのスタートでした。

そのときに先生の代わりに求めたのが、海外の広告賞。カンヌライオンズやD&ADでたくさんの広告を見て勉強して、そこで広告と販促の違いにも気づかされました。実際には会っていないけれど、広告を見たり、本を読んだりということであれば、リー・クロウやダン・ワイデンが僕にとっての先生と言えるかもしれません。

岡本:それで、海外広告賞に詳しくなったんですね。いい話だな。
本にはもちろん書いていますが、僕にとっては岩崎俊一さんという方がとにかく偉大で…。どれだけ偉大だったのか、僕はこれからそのことをきちんと伝えていかなくてはいけないなと感じています。TCC(東京コピーライターズクラブ)の殿堂入りもしているし、コピーライターであれば誰もが知っている方ではあるのですが、いまはもっと広く世の中の人たちに知ってもらいたいと思っています。

岡本欣也(おかもと・きんや)

コピーライター・クリエイティブディレクター。岩崎俊一事務所を経て2010年オカキン設立。TCC賞、ADC賞など受賞多数。著書は『大人たばこ養成講座』『「売り言葉」と「買い言葉」』など。主な仕事は、ジオス「英語を話せると、10億人と話せる。」JT「あなたが気づけばマナーは変わる。」キリンフリー「飲酒運転を、0.00%に。」家庭教師のトライ「トライなら、落書きするヒマを与えません。」ブックオフ「ゆるく行こうぜ、休日ブックオフ。」ホンダ「ハイブリッドカーを、安くつくれ。」WOWOW「いいもの、ゴロゴロ。WOWOW」金麦ザ・ラガー「人間、飲んで食ったら、大満足。」GODIVA「日本は、義理チョコをやめよう。」など。日本郵便「年賀状は、贈り物だと思う。」ミツカン「やがて、いのちに変わるもの。」など岩崎俊一さんとの共作多数。

 

原野守弘(はらの・もりひろ)

クリエイティブディレクター。電通、ドリル、PARTYを経て、2012年11月、株式会社もりを設立、代表に就任。「NTTドコモ:森の木琴」「OK Go:I Won’t Let You Down」「Honda.Great Journey.」「POLA リクルートフォーラム」「日本は、義理チョコをやめよう。GODIVA」などを手がける。TED:Ads Worth Spreading、MTV Video Music Awards、D&AD Yellow Pencil、カンヌ国際広告祭 金賞、One Show 金賞、Spikes Asia グランプリ、AdFest グランプリ、ACC グランプリ、グッドデザイン賞 金賞、Penクリエイターアワード2017など、内外で受賞多数。2021年2月、『ビジネスパーソンのためのクリエイティブ入門』を上梓。

 

チャイ子ちゃん®(ちゃいこちゃん)

コピーライター。2012年からストラテジックプランナーとしてマーケティングに携わり2015年より現職。2018年 TCC新人賞、キャンペーン誌の選ぶ30歳以下Asia Young Achiever of the yearでGoldを受賞。カンヌライオンズ、クリオ賞、THE ONE SHOW、D&AD、ニューヨークADC、ニューヨークフェスティバル、LIA、スパイクス、アドフェストをはじめ国内外様々な賞を受賞。2020年 Most Awarded Creatives In Japanで4位に選出される。グローバルブランドを中心に様々なジャンルのクリエイティブを手がける。

 

「寄藤文平と岡本欣也がこの20年でつくってきたもの 〜大人たばこ養成講座からステートメント宣言まで〜」

日程:4月17日(土)
時間:13:00〜14:30(開場:12:30〜)
料金:①参加料のみ 1100円(税込み)②参加料+書籍代『ステートメント宣言』サイン本 3080円(税込み)
申し込みはこちら
※当日、現地での受付も可能です。