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人流データが起こす変化 企業が本来注力すべき仕事とは

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特設サイト:「人の流れ」を可視化する位置情報ビッグデータの活用」はこちら

位置情報データ活用プラットフォームを提供するクロスロケーションズの濱田知行氏は、OMO時代にはイノベーションが求められると話す。そのきっかけとなる人流データの活用について、実現できること、活用のその先について話を聞いた。

現在は、様々なデータを取得できる「OMO時代」であり、過去に前例がない状況を迎えています。これまでは当たり前だったものが通用しなくなり、各企業にはイノベーションが求められています。そのため、企業は根底にある軸やサービスのコンセプトは残しながらも“新たな方法論”を取り入れていく時代といえるでしょう。

企業がOMO時代に適切なイノベーションを起こすためには、意識すべきポイントがいくつかあると考えています。

ひとつ目は、全ての部門がお客さま、人の流れ(人流データ)をチェックし、「今、何が必要で、何が不要か」を各担当者が判断する習慣をつけることです。

2つ目は、緊急事態宣言など突発的に人の動きが止まっても、スピーディーな対応が求められるため、判断後のレスポンスのスピードを上げることです。

これらを実現するためには、行動原理の根本にある企業理念やサービスのコンセプトが何よりも重要であり、そこが固まっていなければ、どれだけ豊富なデータを活用することができるOMO時代でも、時代に取り残される企業が出てくるでしょう。

人流データの活用とは

当社の位置情報ビッグデータをAI解析した人流統計データ(人流データ)を活用することで、企業には様々なメリットが生まれます。例えば、メーカーは通常、POSデータを提供してもらうことができる取引先の小売店の状況以外は把握することができません。しかし人流データを見れば、そのエリアや市場全体の変化を把握することができます。「他店舗の流入は伸びているのに取引先の店舗が伸びてない」と分かったら、様々な施策を打つことができます。

これは一例にすぎませんが、人流データを活用することで、メーカーはより対応を強化すべきパートナーを瞬時に判定することが可能になります。変化の激しい現在は、それが以前よりも求められていると感じています。

私たちは、お客さまが本業に専念するためのサポートを、当社のサービスを通して行っていきたいと考えています。企業が本来やるべきことは、データの整理や分析ではなく、業務やブランドをデザインすることです。ですが、現状は、時間や人手のかかるデータの整理や分析に多くのリソースを取られている企業が多いと感じています。そのため、AIなど当社独自の技術を使って解析・視覚化した人流データを活用することで、少しでもお客さまには本業に力を入れることができるようになっていただきたいと思っています。

OMO時代やデータ活用の時代といっても、「人でなければできない仕事」があります。お客さまには人流データを用いて、「何をすべきか、やめるべきか」「このデータを利用して何を実現するか」というディスカッションに多くの時間を割いていただきたいと思っています。

私たちはツールを売る、サービスを導入いただくことがゴールではなくて、その後にお客さまが「本来やりたいこと、やるべきこと」を実現することがゴールだと考えています。お客さまが求めているものを一緒に実現することを大きなゴールに見据えながら、今後も新しいサービスをつくっていきます。

クロスロケーションズ
プロフェッショナルサービスディレクター
濱田 知行 氏