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KADOKAWAから映画メディアサイトの事業移管を受けて4年、ムービーウォーカーの新・ブランド戦略

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ムービーウォーカーはブランドの体験として一貫性がないことに課題を感じていた。そこで外部パートナーが提供する「顧客にとって自分たちが提供すべき価値」を定義するワークショップを開催。そこで得た土台作りが社内外のクリエイティビティに生かされている。

多様な事業にブランドの統一感を
顧客を探るワークショップを実施

映画関連のメディアやチケッティング、代理店事業を行う企業として2011年に設立されたムービーウォーカーは、電子チケットサービス「ムビチケ」、映画プラットフォーム「MOVIE WALKER PRESS」、劇場内フリーペーパー「月刊シネコンウォーカー」など、多様な事業を展開している。

しかし、多様なサービス展開という特性を持つからこそ、各サービスブランドの横の連携が薄く、顧客から見た際のブランドの体験として一貫性がないという課題が各ブランドを連携させる必要性が社内で急務となっていた。このような状況の中、広告会社で多くの広告プロモーションの経験を持つ成田信氏が同社にジョイン。成田氏の知見も生かしながら、ブランドに統一感を持たせるためのロゴやブランド名の変更などを通して、ブランディングという視点でサービスを整理すると共に、老朽化していたWebサイト「MOVIE WALKER PRESS」のリニューアルプロジェクトも開始した。

「Webサイト自体はKADOKAWAグループにあったものを4年前に事業移管。しかし、各サービスの会員一元化もできておらず、サイトのフロントサイドの見せ方も長年アップデートされていなかったため、フルリニューアルが必要でした。全社のサービスに網羅的にかかわるWebサイトリニューアルだからこそ、改めて企業としてのブランド戦略立案の必要性を考え、戦略立案からサイト制作まで全体を俯瞰して一気通貫で相談できる外部パートナーをアサインし、プロジェクトを進めました」とMOVIE WALKER PRESS編集長の下田桃子氏は話す。

ここでアサインされたのが、まずクリエイティブエージェンシーのkiCkだ。当初は、Webサイト「MOVIE WALKER PRESS」のリニューアルプロジェクトのパートナーを探すなかで、kiCkにも相談をしたというが、Webサイトはムービーウォーカーのサービスが集結したもの。システムやデザインの問題だけでなく、このリニューアルプロジェクトを通じて、各サービスブランドを統合するような企業としてのブランド戦略もサポートできることから、同社とのプロジェクトがスタートした。

プロジェクトの開始に伴い、同社は選定したパートナー企業と共に「顧客にとって、自分たちが提供すべき価値」を定義するためのワークショップを実施した。多様な視点を得るためワークショップには、営業部門や社長にまで参加してもらい、社内全体を巻き込んだ。このワークショップにはkiCkが提案する、ビジネスコンセプトダイアグラム(BCD)というツールを使用。BCDは「顧客の視点を手に入れ、いま何をするべきかをクライアントと共に一緒に見つける」ことを目的にしたもので、ここで企業として顧客に提供すべき価値、そのゴールが社内で共有できるようになっていったという。

「一言で『顧客』と言っても、様々な人がいます。社内で『顧客像』を共通化できていなかったため、まずはワークショップで『顧客』への共通意識を持てるようにしました。そこから各部門の社員が『顧客のためにやるべきこと』へと、テーマを深めていきました」と成田氏。

ワークショップで明確にされた「顧客に対して何を提供できる会社であるべきか?』の定義をもとに、「MOVIE WALKER PRESS」はリニューアル。ここで得た定義は、現在もブランドの指針になっている。

「バナーや特集の内容ひとつとっても、“『MOVIE WALKER PRESS』らしさ”のような土台が生まれたのを感じます。この土台は、現在も社内外のクリエイティビティに生かされています」と語った。

ムービーウォーカー
メディア事業局 ソリューション・サービス部 DXデザイン課 課長
成田 信氏

 

ムービーウォーカー
MOVIE WALKER PRESS 編集長
下田桃子氏

 



お問い合わせ
株式会社kiCk

TEL:03-6434-7217
MAIL:info@kick.co.jp
事例掲載ページ:https://kick.co.jp/works/detail_0109.html