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フルスピード上場廃止へ 親会社フリービットがTOB

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インターネットマーケティングのフルスピードは4月11日、親会社でインターネット接続サービスのフリービットによる株式公開買い付け(TOB)開始に賛同したと発表した。フリービットはフルスピードを完全子会社化する。フルスピードは上場廃止となる。買付予定数は658万株(下限143万株)。1株あたり551円で、総額36億2571万9954円。

インターネット広告市場は堅調に伸びている一方、競争が激化していると判断した。フルスピードの事業では、インターネットマーケティングではエンターテインメント、美容関連は回復基調にある一方、実店舗への来店促進などは、新型コロナウイルス感染症の拡大などの影響から、停滞が続く。

アフィリエイト事業やDSP(デマンドサイドプラットフォーム)事業は、競合の参入が続いている上、サードパーティーCookieの規制強化による効果減少で、手数料収入や案件数が減る可能性もあるという。

フリービットは「フルスピードの広告代理店事業は、抜本的に構造改革を施すか、当該事業を軸とした構造からの脱却を図る必要がある」との考え。「上場を維持しながらフルスピードの中期的な発展、再成長に取り組むことは必ずしも最善策ではない。非上場化するほうが、有益かつ早期に目的を達成できる」とした。