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丸井グループ、ツクルバと提携強化 賃貸マンション共同で

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丸井グループは、中古・リノベーション不動産の売買仲介などを手がけるツクルバとの提携関係を強化する。丸井グループが持つ、ツクルバの新株予約権付社債と、条件付きの株式を実質的に交換する。両社は6月にも賃貸マンションブランドの第1号拠点をオープンした。

丸井グループとツクルバが共同で進める賃貸マンションブランド「co-coono(コクーノ)」の内装イメージ。シェアオフィスを備える

ツクルバは2020年7月末、丸井グループと資本業務提携し、無担保転換社債型新株予約権付社債を7億円分発行していた。償還期限は2025年7月31日で、利率は年率0.5%。ツクルバは丸井グループを引受先とするA種種類株式700株を発行し、調達した7億円で社債を買い入れ、消却する。差額はツクルバが自己資金で支払う。

ツクルバが発行するA種種類株式は、丸井グループに優先配当金として100万円に年率1.0%を乗じた額を払うほか、ツクルバに、金銭による取得か普通株式との交換を請求できる条件が付いている。議決権はない。

丸井グループとツクルバは提携以降、共同で賃貸マンションブランドの運営・販売プロジェクトを進めている。シェアオフィス付きの個人向け賃貸マンションで、第1号拠点を東京・上北沢にオープンした。入居には丸井の「エポスカード」への入会が必須という特徴がある。初期費用のほか、家賃や共用部の利用料を含めた月額利用料もカードで支払う。丸井は住宅領域を通じた顧客生涯価値の向上を図る狙いがある。

ツクルバは、中古・リノベーション不動産の売買仲介サービス「cowcamo(カウカモ)」のほか、シェアオフィス「co-ba(コーバ)」、賃貸オフィス「HEYSHA(ヘイシャ)」を運営している。直近の21年7月期の売上高は、前期比5.5%減の16億2400万円。営業損益は3億5800万円の赤字で、前期から赤字幅が2億800万円増加した。純損失は4億8200万円の赤字で、前期から赤字幅が5100万円増加。2期連続。