祇園辻利は10月20日、45年ぶりの新ブランド「ぶぶる」の店舗を、京都駅構内に開店した。煎茶、玉露、ほうじ茶、玄米茶などを使用したドリンクやフード、お土産を提供する。
1860年の創業から、“宇治茶の魅力を追求する専門店”として、抹茶スイーツなど「飲む」だけではない新しいお茶の愉しみ方を追求してきた祇園辻利。1978年には、西洋文化のコーヒーや紅茶を超える独自の魅力を発信する甘味処として「茶寮都路里」をオープンした。そんな祇園辻利の45年ぶりとなる新ブランド「ぶぶる」では、あえて「抹茶」ではなく、茶葉の素材に応じた使い分けが必要な「揉み茶(煎茶、玉露、ほうじ茶、玄米茶など)」を選んだ。老舗ならではの知見と技術を生かし、これまでにない市場を開拓する。
「ぶぶる」のChief Branding Officerに就任した三好雄大氏は、「ブランド名の『ぶぶる』の由来は、京言葉で『お茶』を意味する『ぶぶ』。動詞にすることで、飲む、食べるに加えて自分らしい暮らしにあったお茶を愉しむ体験を切り開いていく」と説明。また、「Google検索が『ググる』という言葉で定着したように、お客様に『ぶぶって』もらえるような活動をこれから広げていく。現在は100種類のメニューだが、200種類、300種類と増やしていくつもりだ」と話した。
店舗では、スカッシュやティーシェイク、ティーラテなどの全8種のドリンクを販売。茶葉を練りこんだパンを使ったサンドイッチ「ぶぶるさんど」や、玉露の特製つゆをかけて食べる「ぶぶるヌードル」といったフードメニューも提供する。
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