販売中の書籍と音部さんによる推薦コメントは以下の通り(品切れその他の都合により、店頭に置かれていない場合もあります)。
進化するブランド(石井淳蔵 著/碩学舎)
日本マーケティング学会初代学会長にして、ブランド論の泰斗です。本書はブランドの普遍性を中動態という日本語の言語構造と、オートポイエーシス(自己産出性、なるべくして為る性質)という概念で説明しています。時代を超えてブランドが存続する理由が明らかになります。専門書ならではの噛み応えを楽しんでください。
右脳思考(内田和成 著/東洋経済新報社)
言わずと知れた、経営戦略とイノベーションの第一人者で、今回、帯も書いていただきました。長年、多大な薫陶を受けていますが、特に本書の完成には先生との会話が不可欠でした。内田先生も多くの傑作を書かれていますが、イノベーションに関わる珠玉の一冊が『右脳思考』です。読みやすく、面白くて、ためになります。
戦争の世界史(ウィリアム・H・マクニール 著/中央公論新社)
戦争の経緯と背景について、興味深く読んだ一冊です。この領域にご興味があれば、大いにおすすめです。元は刀水書房から布表紙の大型書籍として刊行されていましたが、文庫で手頃な価格になりました。現代のビジネスにもとても示唆が多く、『The Art of Marketing マーケティングの技法』のP.93でも引用しています。
リデルハート戦略論(B・H・リデルハート 著/原書房)
春秋戦国期の孫子、19世紀のクラウゼヴィッツに続き、戦略に関する基本的なアプローチを20世紀にまとめたのがリデルハートです。『君は戦略を立てることができるか』のあとがきでも言及していますが、問題に直接対峙するのではなく、間接的なアプローチを唱道していて、現代の競合にも有意義な示唆をもたらします。
マーケティング22の法則(アル・ライズ、ジャック・トラウト 著/東急エージェンシー)
個人的に、マーケティングの専門家として、もっとも重大な影響を受けたマーケティング書の原点が本書です。この本とのめぐり逢いが、マーケティングに関するすべての研究や立案、論考のはじまりだったといっても過言ではありません。簡単に読めますが、とても示唆の深い一冊です。