「戦略を立てることができる」19冊を音部大輔氏が紹介 紀伊國屋新宿本店で選書フェア

影響力の武器(ロバート・B・チャルディーニ 著/誠信書房)
マーケティングを仕事とする上で、『マーケティング22の法則』と同じくらい重要な示唆を得られた一冊です。最近では行動経済学の領域かもしれませんが、当時は社会心理学の書物と認識されていたと思います。章末に「まとめ」と「設問」を用意する形式は学習に好適で、『君は戦略を立てることができるか』でも採用しました。

無と意識の人類史(広井良典 著/東洋経済新報社)
AIに関する登壇が続いて準備していた頃、オススメの一冊に入っていたのが本書でした。およそAIとは関係なさそうなタイトルですが、人間の意識をどのように捉えるか、無と有の関係、成長期が落ち着いた後の定常化、などはマーケティングを考える際にも示唆に富んでいます。同じ著者の『人口減少社会のデザイン』も良書です。

なぜ「戦略」で差がつくのか。(音部大輔 著/宣伝会議)
最初に世に出した一冊ですが、どなたかに読んでもらう前提で書いたものではありません。各社に展開してきた戦略の考え方を文章に残していたものが原型です。十分な論考と論証を試みましたが、刊行に際して紙幅の関係で内容を圧縮・濃縮しています。戦略の包括的な理解の一助となれれば幸いです。

The Art of Marketing マーケティングの技法(音部大輔 著/宣伝会議)
2022年の日本マーケティング学会による「日本マーケティング本大賞」の大賞を受賞しました。デジタル化などによって、複数の消費者接点を効果的に統合する必要がでてきました。その方法が、本書で示すパーセプションフロー・モデルです。BtoC、BtoB、D2Cと、多様な領域のマーケティング・プロフェッショナルから支持をいただいています。

マーケティングの扉(音部大輔 著/日経BP)
若き実務家や学生たちからマーケティングやキャリアについての質問にお答えするウェブの連載をベースにしています。書籍化にあたり、連載部分は全面的に書き直し、さらに同量の書下ろしを加えています。88の質問に答えているので、いま悩まされている問題が含まれているかもしれません。ぜひ目次をご覧ください。

君は戦略を立てることができるか(音部大輔 著/宣伝会議)
昨年12月に上梓した最新刊です。お陰様で、各所でベストセラーにランクインしました。ビジネスで使われる用語のなかでも、もっとも曖昧な言葉のひとつが戦略かもしれません。これから戦略を立案する方、立案の指導をされる方のお役に立つと思います。PIVOTの動画をぜひ参考になさってください。

ガンダムでわかる現代ビジネス(音部大輔、田中準也、豊後祐紀 著、サンライズ 監修/SBクリエイティブ)
「機動戦士ガンダム」の公式メディア、ガンダムインフォで連載された内容を編集しなおし、内容を追加したのが本書です。VUCAとか、パーパスとか、OODAループなどをガンダムで説明しています。もし「あんなの飾りです。」が脚のことだとお分かりなら、お楽しみいただけるのではないかと思います。

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宣伝会議 書籍編集部
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宣伝会議書籍編集部では、広告・マーケティング・クリエイティブ分野に特化した専門書籍の企画・編集を担当。業界の第一線で活躍する実務家や研究者と連携し、実践的かつ最先端の知見を読者に届けています。

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