「夏アイス商戦」が火ぶた 氷菓系の牙城を崩す「濃厚系アイス」の戦略

「上だけ」が特徴のアイスをサンプリング

イメージ 6月7日のサンプリングイベントでは「ガリガリ君」や「上様」も登場

6月7日のサンプリングイベントでは「ガリガリ君」や「上様」も登場

赤城乳業は「Sof’(ソフ)北海道ミルクバニラ<夏限定>」を5月上旬から発売している。ソフトクリームの美味しい「上」の部分だけに着目したカップアイス「Sof’(ソフ)」を、すっきりとした甘さにリニューアル。夏にはクリーム系よりも氷菓系が人気になりやすいことから、牛乳に近い爽やかな美味しさを目指した。

6月7日には工場直送品を1万個無料配布するイベントを開催した。場所は横浜市の桜木町駅前広場イベントスペース。これまで「ガリガリ君」などのスティックアイスのサンプリングは実施してきたが、カップ商品はあまり実施していなかったという。

ソフトクリームは「楽しさ」も重要な要素であると考え、今年のテレビCMに登場した「上様」と赤城乳業を代表するキャラクター「ガリガリ君」も登場。上様になりきれる顔出しパネルなどフォトスポットも用意した。撮影した画像を自身のSNSに投稿することでオリジナルグッズが当たる企画も実施。アイスだけでなく、オリジナルウェットティッシュ1万個も無料配布した。

開発マーケティング本部の岡本秀幸氏は「アイスの美味しさを知ってもらうことはもちろんだが、『ソフトクリームの上だけ』というコンセプトを覚えてもらうため、なるべく『出来立て』に近い状態で提供するために『工場直送』のアイスを準備した」と話した。

岡本氏は「1万個無料配布は無事完了できるか、不安も若干あったが、天候も後押しし、大盛況だった」と振り返る。サンプリングは企業広告だけでは作れないブランドイメージや顧客の思い出を創造できる機会だと強調した。

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