早稲田アカデミーが2026年夏期講習会向けに展開した新広告「本気を教える、ひとがいる。」。これまで「ハイキュー!!」や「鬼滅の刃」など、人気マンガIPを活用したクリエイティブで話題を集めてきた同社だが、今回の施策はこれまでのアプローチから進化させている。
「ブルーピリオド」「ブルーロック」「はたらく細胞」「メダリスト」「進撃の巨人」「ダイヤのA」という講談社の6作品から、あえて主人公ではなく「指導者・先導者」のキャラクターを起用。さらに「だから教えたい。いや、渡したいんだ。この世界を生き抜くチカラを。」という、子を持つ親のインサイトを突くボディコピーが、SNSを中心に反響を呼んだ。
このクリエイティブはどのようにして生まれたのか。企画・コピーライティングを手がけたライトパブリシティのクリエイティブディレクター/コピーライター・山根哲也氏に、その意図を聞いた。
(C)山口つばさ (C)金城宗幸・ノ村優介 (C)清水茜 (C)つるまいかだ (C)諫山創 (C)寺嶋裕二 (C)講談社
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主人公ではなく「指導者」へ。塾の強みである “講師力” へのフォーカス
これまで早稲田アカデミーの講習会キャンペーンといえば、キャラクター(子どもたち)が本気で突き進む姿を、受験生のメタファー(比喩)として描く路線だった。しかし、今回山根氏は視点を反転させた。
「企画にあたり、お金を払う『親御さん』と、実際に机に向かう『子どもたち』の両方にまたがる企画にしたいと考えていました。早稲田アカデミーの強みを改めて掘り下げたとき、小学生・中学生・高校生といった多感な時期を支える『講師力(先生の魅力)』が浮かび上がってきました。そこで、キャラクター自身が頑張る姿ではなく、あえて『教える側・導く側』のキャラクターを立てることで、その講師力を可視化しようと考えました」(山根氏)
山根氏は企画段階で「先生アベンジャーズ」という方向をチームに示し、実際に各作品で強い存在感を放つ指導者たちが選ばれた。
「代表コピーの『本気を教える、ひとがいる。』は、作中の指導者たちにも、そして早稲田アカデミーの先生たちにも共通する言葉として機能させています。IPごとのキャッチフレーズも、キャラクターのセリフとして聞こえつつ、同時に『早稲田アカデミーの先生が言ってくれる言葉』としての期待感にも繋がる、その絶妙な塩梅を徹底的に探していきました」(山根氏)






