コンビニなのに試着室、店内撮影もOK ファミマ初の旗艦店でつくる新しい来店理由

ファミリーマートは7月10日、初の旗艦店「FAMIMA PARK AZABUDAI」(東京・港)をオープンする。2026年9月に創立45周年を迎える同社が進める「Next FamilyMart Project」の第一弾で、デザイン、店舗体験、IPなどを活用し、“わざわざ行きたくなるコンビニ”を目指す取り組み「FAMIMA」を具現化した店舗と位置づける。

「FAMIMA PARK AZABUDAI」レジ

同店では、ファミリーマート初となる試着室を備えた「コンビニエンスウェア」売場、店内撮影を可能にした空間設計、ファッションデザイナー・NIGO氏監修の店舗ユニフォーム、限定アイテム、入店せずにコーヒーやファミチキを購入できる「FAMIMA STAND」などを導入する。

FAMIMA PARK AZABUDAIは、全国の通常店を置き換えるモデルではない。執行役員ライフスタイル本部長の島田奈奈氏は「ここでやることが全部ファミリーマートに落ちるかというと、そうではないぐらいに振り切ったものを作っている」と話す。通常店ではやり切れない要素を詰め込んだ最終的なコンビニの形として、そこから全国店に戻せる価値やエッセンスを探る旗艦店だ。

「コンビニの常識」から外れる挑戦

背景にあるのは、コンビニ市場の成熟だ。小谷建夫社長は、今後は店舗数を2倍、3倍に増やすような成長は見込みにくいとし、「1店舗1店舗の価値を上げていく」必要があると話した。便利だから行く、品質がよいから行くという従来の価値に加え、サービスやファッション、デザインなどを重ねることで、顧客が「目的地として来る」コンビニを目指す考えだ。

一方で、スーパーや既存のブランドストアのような他業態を目指すわけではないとも強調する。培ってきた利便性、品質、効率的な店舗運営を土台に、カルチャーやライフスタイルに寄り添う商品・サービスを加える。「生活インフラ」に「生活文化」を重ねることが、ファミリーマートが考える“次のコンビニ”だ。

店内撮影OK、店舗そのものを発信の場に

「FAMIMA PARK AZABUDAI」

出店地の麻布台は、オフィスワーカーに加えて、訪日客や外国人居住者などの来店も見込まれるエリアだ。小谷社長は、麻布台について「いろいろな国の人の目に留まる場」とし、グローバルに発信するうえでもチャレンジの場として適していると説明した。

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