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Cannes Short Interview−−レクサスインターナショナル 河辺徹也氏

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Q. なぜ、カンヌに参加をしたのですか
私はレクサスブランドのグローバルPRを担当しています。昨年から、映画やミラノサローネ、青山にある「インターセクト バイ レクサス」でのイベントなど、世の中にブランドを知っていただくPRの機会を広く作ってきました。

こうしたお客様や社会との接点をつくってきたことを含めて、「広く世の中に伝えること」に関して何かを得たいと考え、最も広いショーケースと言われているカンヌライオンズに来ました。

Q. カンヌで感じたことは

レクサスインターナショナル グローバルPRコミュニケーショングループ長 河辺徹也氏

レクサスインターナショナル グローバルPRコミュニケーショングループ長 河辺徹也氏

現地に来るまでは、クリエイティブを見せ合う「広告界の紅白歌合戦」的なイメージでしたが、全く違うものでした。

実際には、テクノロジーや社会課題などについて様々な国の人々が集まり、コトバやクリエイティブに表現された自国の社会性を含めて、グローバル視点でレベルの高い議論がなされています。日本では見ることができないものだと思います。

ここでの話を聞く中で、自分たちがどういうメッセージを伝えなければならないのかということを改めて考えさせられました。

今回のカンヌでの受賞作にも多くの社会課題に対するアイデアがあります。日本では無関心になりがちな社会課題に対する、表現のアプローチがたくさんあることに驚きました。

グローバルでの表現の感覚を知れたのも大きな収穫です。あとALSアイスバケツチャレンジがまだ半年ほど前の事象だということにも驚きました。それぐらい速いスピードで社会が動いているのだと思います。

Q. カンヌで吸収したことを今後どう生かそうと考えますか?
カンヌに来て、一番刺激になっているのが、数多く行われている「プレゼンテーション」です。過去にはTEDなどに参加しましたが、カンヌでは表現のプロフェッショナルが自分たちと同じプロフェッショナル対して、端的に伝えるというハイレベルなプレゼンテーションが行われています。そのことにショックを受けました。

また、スクリーニングコーナーにあるたくさんの作品を見て、メッセージが明確であることの重要性を感じました。どの作品も、ぱっと見てわかるし、一瞬で伝わる強さを持っている。細かく説明をするだけでもいけない、かといってぼやけた表現でもいけない。数多くの作品を見ることでそのことを再認識しました。

たくさんの作品を見て、コミュニケーションが終わった後も印象に残る伝え方が大切だと実感しました。メルセデス・BMW・アウディなど欧州のラグジュアリー自動車ブランドと比べたときに、日本発のラグジュアリーブランドになるためにレクサスが持つ強みをどうやって伝えるか、もう一度考えなおす良いきっかけとなりました。

ここで得たことを持ち帰り、「日本発グローバルラグジュアリーブランドを目指す」レクサスブランドが持つテクノロジーとおもてなしの融合を、五感を使ってより体験していただけるように考えていきたいと思っています。

cannes_report


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