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コラム

広告ビジネスに関わる人のメディアガイド2018 リレーコラム

アトリビューション分析の統合と拡張で、広告投資の総合的な意思決定が可能に

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【前回コラム】「マスメディア系動画メディアの可能性」はこちら

マスメディアからインターネット、アウトドアまで、広告メディアについてのあらゆるデータを収録した書籍『広告ビジネスに関わる人のメディアガイド2018』(博報堂DYメディアパートナーズ編)が、全国の有力書店・オンライン書店で販売されています。「メディアガイド」は、博報堂DYグループの社内向け冊子を2015年に初めて書籍化したもの。2018年版は、メディア環境研究所所長の「情報のデジタル化から生活のデジタル化へ」と題したインタビューも収録しています。
コラムでは、本書の編集に関わった博報堂DYメディアパートナーズ社員が、各メディアのトピックを紹介します。

広告を見ることによって変化する生活者の心の在り様を数値化、可視化する

123RF

デジタル広告業界におけるアトリビューション分析(コンバージョンに至るまでに接触したメディアの貢献度を分析)は今に始まった考え方ではありません。日本では2006年頃から注目を集めはじめ、2012年頃にはアトリビューションブームが起き、その後徐々に広告主の関心は薄まっていました。

しかし、2016年に入ってアトリビューション分析の土壌が整備されるにつれて、その有効性が再び見直されるようになりました。

理由は大きく二点あり、まず一点目は2016年から2017年にかけてアトリビューション計測可能な第三者配信を受け入れる媒体が増え、デジタル媒体を横断的に計測し分析できるようになったこと。特に国内最大のデジタル媒体、Yahoo! JAPANが受け入れたことは大きなインパクトとなりました。

二点目は、アトリビューション計測の対象範囲がデジタル広告にとどまらずテレビCMにまで拡がったことです。

デジタル広告を飛び出す、コンバージョン計測とアトリビューション分析

テレビCMのアトリビューション効果を計測できるようになったことに加え、コンバージョン計測自体もデジタルの領域を超えてオフラインでも計測できるようになりました。「来店コンバージョン計測」と呼ばれるこの仕組みでは、モバイル端末からGPSや三角測量で位置情報を取得します。

(USでは来店コンバージョンだけでなく、いくらのものをいくつ買ったのかという来店レベニューまでも計測できる仕組みがあるのでゆくゆくは日本でも実現すると考えています。)

テレビCMを見て「いいな」と感じて、デジタル広告を見て今だけのキャンペーンを知り、モバイルで検索をして、ウェブサイトに行って、お店の場所を調べて、お店に行く。

このような生活者の一連の行動を全て数値化、可視化することは、広告主がビジネスへの貢献度に応じた適正な広告投資を実現する手助けとなるでしょう。

博報堂DYデジタル
デジタル業務推進ディビジョン 第2アカウントプロデュースユニット 第3グループ
グループリーダー
板部 茉莉子

 

広告ビジネスに関わる人のメディアガイド2018

博報堂DYグループ各社で長く使われてきた、メディアの広告ビジネスに携わる人のためのデータブック。テレビ・ラジオ・新聞・雑誌の出稿広告主ランキング、ネット広告の種類・効果指標、ターゲット別 メディア接触状況など、各種情報が詰まった「今すぐ使える」1冊。デジタル領域はページ数を増やし、昨年以上に内容を充実。今年は、メディア環境研究所所長が「情報のデジタル化から生活のデジタル化へ」と題して語ったインタビューも収録。

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