オチまで3秒が限界?私たちは私たちの「短気」をもっと意識すべきかもしれない

【前回コラム】「心も身体も躍らせてほしい、欲張りな私たちが求める次世代ワークアウト」はこちら

版権:Wavebreak Media Ltd/123RF 写真素材

最近しばしば感じるのが、メディアを消費するスピードの驚くべき速さだ。Twitterのタイムラインに流れるニュースも、クリックするかどうかを見極めるのに2秒も投稿を見ていない気がする。Instagramのフィード投稿に押す「いいね」も、直感的に「カワイイ!」と感じたものに押しているはずだ。

大流行中のTikTokは、楽曲のオイシイところを切り取って、少々早回しした音楽にノセて動画を撮影するアプリであり、私たち視聴者はそれを数秒見ては縦にスワイプして消費していく。

動画を数秒ごとに消費するスタイルを定着させたのはInstagram ストーリーズだろうか。

Instagramストーリーズ

においては、“冒頭3秒でブランドを印象付けるべし”などのアドバイスも公式で出されている。

私たちは、「視界に入れる」「見るべきか判断する」「やめるor 見る」の判断を高速で繰り返しながら過ごしているのだ。

Amazonが加速させる、私たちの気の短さ

そしてこれらの特徴は何もメディアに限ったことではない、と私は思っている。現代の生活の中で、私たちはどんどん「短気」になっていると思うのだ。

例えば、Amazonの誕生によって、「ネットで買い物したら、明日か明後日には届く」ということが普通になってしまった。買い物をしていて「届くまで1週間かかる」と言われたら、苦い顔をしてしまう私たちは、どんなに忙しい生活を過ごしているのだろうか。以前までは普通のことだったのに、すっかり短気になってしまった。

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りょかち
りょかち

1992年生まれ。京都府出身。神戸大学卒。SNSに自撮りをアップし続ける「自撮り女子」として注目を浴びる。現在では、自撮りのみならず、若者やインターネット文化について幅広く執筆するほか、若年層に向けた企業のマーケティング支援も行う。著書に『インカメ越しのネット世界』(幻冬舎刊)。

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1992年生まれ。京都府出身。神戸大学卒。SNSに自撮りをアップし続ける「自撮り女子」として注目を浴びる。現在では、自撮りのみならず、若者やインターネット文化について幅広く執筆するほか、若年層に向けた企業のマーケティング支援も行う。著書に『インカメ越しのネット世界』(幻冬舎刊)。

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