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コラム

陰気なアラサーが世界を回す

オチまで3秒が限界?私たちは私たちの「短気」をもっと意識すべきかもしれない

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短気な私たちの離脱を防ぐ、「安い、早い、簡単」の3ポイント

頭の中に浮かんだ煩悩を、「安く、早く、簡単に」満たしてほしいという私たちの贅沢な欲望は太っていくばかりだ。数秒でオチまで求められる現代のメディアコンテンツのように、いくつかのステップと、せいぜい30時間ほどで自分の欲望が満たされないと気がすまない。

あなたがもし、“カスタマージャーニーマップを描く”側の人間ならば、各フェーズにおけるユーザーの心情を丁寧にあぶり出すよりも、各フェーズを削ぎ落とすことが、ユーザーの笑顔をアップデートさせるための近道なのかもしれない。私たちは想像よりもずいぶん短気で、少しでもその旅が長いならば、そのジャーニーマップの終着点までたどり着けないことがしばしばなのだ。

りょかち

1992年生まれ。京都府出身。神戸大学卒。SNSに自撮りをアップし続ける「自撮り女子」として注目を浴びる。現在では、自撮りのみならず、若者やインターネット文化について幅広く執筆するほか、若年層に向けた企業のマーケティング支援も行う。著書に『インカメ越しのネット世界』(幻冬舎刊)。