辛ラーメンが発売前の「先行体験キット」に力を入れる理由 SNSで広げる“食べ方”のマーケティング

農心ジャパンは5月18日、辛ラーメンシリーズの新商品「辛ラーメン ロゼ カップ」を、全国のセブン-イレブンで発売した。

「辛ラーメン ロゼ カップ」

「辛ラーメン ロゼ カップ」

新商品は、辛さにクリーミーな味わいを掛け合わせた“SPICY & CREAMY”を楽しめるカップ麺だ。開発の背景には、Kフードの広がりとともに、辛さをチーズやクリーム、トマトなどと組み合わせ、自分好みにアレンジして楽しむ食べ方の浸透がある。

同社の成長戦略本部 マーケティングチームの大沼咲希氏によると、「ロゼ辛ラーメン」は、生活者が自分なりに商品をアレンジして楽しむ“モディシューマー”の間で話題になったレシピのひとつ。公式アレンジレシピの中でも人気を集めており、今回、その味わいをより手軽に楽しめるカップ商品として展開する。

トゥーンバのヒットを経て、満を持して発売

大沼氏は、「『辛ラーメン ロゼ』は数年前から研究開発を進めており、トゥーンバのヒットを経て、満を持して発売に至った」と話す。

2025年に日本で発売した「辛ラーメン トゥーンバ」は、若年層の女性を中心にヒット。従来の辛ラーメンファンや辛いもの好きだけでなく、“SPICY & CREAMY”なまろやかな味わいによって、新たな層を取り込んだという。

「辛ラーメン トゥーンバ」

今回の「辛ラーメン ロゼ カップ」は、トマトやコチュジャンの味わいを特徴とする新たな“SPICY & CREAMY”商品として位置づける。公式アレンジレシピとして支持されてきた味わいをカップ商品にすることで、既存ファンだけでなく、辛ラーメンにまだなじみの薄い層にも手に取ってもらう狙いがある。

売り場づくりでも、同社は“見つけてもらう”だけに頼らない。赤いパッケージと「辛」のロゴは、ブランドの視認性を高める資産だ。一方で、新カテゴリーである“SPICY & CREAMY”の魅力を店頭だけで伝え切るのは難しい。そのため、チーズがとろけるイメージや色使いで味の印象を補いながら、SNSでの発信を強化し、指名買いにつなげる狙いがある。

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