クライアントとして、企画の殻を破る方法
川部篤史、都留由佳梨(アイセイ)
このコラムについて
パートナー企業やフリーランスの方々をはじめ、社外の力を借りながら事業課題に臨み、ビジネスを推進していく場面は、そう珍しくありません。
問題は、自分たちが提示した依頼内容に沿った、いわば予定調和の結果にとどまってしまうこと。もちろん、思いもよらぬ進化を遂げ、「殻を破った」成果を手にできることもあります。ただ、たいていは、「思ったとおりだけど、思っていたのと違う」といったジレンマに悶々としてしまうものです。
このコラムでは、外部パートナーと共に仕事を進めることの多い方々の参考となるべく、クライアントとして意図的に「殻を破った」結果を得るための考え方や取り組み方、進め方をご紹介していきます。
プロフィール

川部篤史(アイセイ 新規事業開発管掌 執行役員)
かわべ・あつし/EC・通販歴25年超。事業全体を俯瞰しつつ、複数社での実務経験に裏打ちされた、EC・通販事業での事業構築&製品マーケティング戦略立案・実行を得意とする。AI、オートメーションの活用や、中国越境ECも守備範囲。一般社団法人通販エキスパート協会認定スペシャリスト、ビジネスブレークスルー大学大学院経営管理修士(MBA)。

都留由佳梨(アイセイ 営業部 兼 広報準備プロジェクト)
つる・ゆかり/新卒でアパレル会社の店舗スタッフとして経験を積み、2019年にアイセイへ入社。現在は、商品や企画の提案などをメインに担当。対外広報として、リリース作成などでも活動している。
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【最終回】停滞していた状況を打開した試作品づくり
めでたく「販促コンペ」グランプリを獲得した「キャッツアイセイケース」であったが、製品化に向けた開発過程はさまざまな困難に直面し、暗礁に乗り上げていた。直面していた課題は大きく分けて2つ。1つめは、レン...
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【第5回】 核となるアイデアが立証できない! 暗礁に乗り上げた企画実現の内幕(前...
前回までは、「クリエイターの方々からいただいた案の中から、いかに突き抜けたアイデアを選び取るか」について、ご紹介してきた。いよいよここからは、「企画・アイデアの良さを生かして具体化していく」フェイズに...
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【第4回】企画選び、方向性で見るか? 個々の内容で見るか?
前回は、クリエイターから販促コンペを通じて応募・提案された企画について、社内のメンバー全員が納得の上で選び出す方法について述べた。今回はその後編という位置づけで、具体的に数をしぼっていくことについてお...
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【第3回】全員が納得して優れた企画を選び出す、そんな方法を必死に考えた
前回は、クリエイターからいかに尖ったアイデアが出てくるようになるかを考える上で、話題を提示する側としてさまざまな葛藤があること、そしてその葛藤に躊躇せずに、困っている現状をさらけ出すことが大きなポイン...
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【第2回】クリエイターがいい案を出したくなるお題、どう考える?
前回のコラムで触れたとおり、アイセイはカラーコンタクトレンズ(カラコン)を主業とする企業として、コンタクトレンズを正しく利用してもらうべく、さまざまな啓発活動に力を入れてきた。
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【第1回】〈異世界の人々〉の力を借りる
広告主として、クリエイターとどのように協力していけば、期待以上の成果が得られるのか---。自分たちだけで広告なり、キャンペーンなりを作るわけではない私たちにとって、これは永遠の課題ではないだろうか。