勘みたいなものを信じて動いている
権八:こんな言い方をすると失礼かもしれませんが、お声が変わらないですよね?
原田:そうですか(笑)? 自分では徐々に変わっていると思います。でも、それは個人的にはうれしいこと。前は声が細い感じでしたが、ライブをしていく内にだんだん楽に声が出せるようになってきました。声の質自体はそんなに変わりませんが、ちょっと低音が出るようになりましたね。歳を重ねると高音よりも低音の部分が広がってきますし、自分でも「そうなりたいな」と思っていたので。
権八:先ほどおっしゃった「スウェディッシュポップの中に知世さんの声が入ったら面白いんじゃないか」というのはまさにドンピシャで、とてもハマっていましたね。
澤本:自己プロデュース能力というのかな。「ここにいってみたい!」というのがポッと出てくるんですか?
原田:そうですね。なんとなく「今かなぁ」というのを察知して、やってみるという感じですね。
権八:音楽に限らずアンテナを張っていることはありますか? 気をつけていることとか。
原田:私はリサーチは全然しないんですよ。でも、何かヒントになることはありますね。たとえばテレビを見ていたり、ラジオを聴いていたり、人と話していたりするときに何度か気になることがあったり。ある人の名前が何回か会話に出てきて、調べたら「この人、いいな」と思って、また1、2カ月後に何かで触れるとか。「ん? これは何か繋がっているの?」とか、そういう勘みたいなものを信じることはありますね。「ご縁かな」と思ったり。
澤本:ぼくは原田さんが大貫妙子さんの曲に声を当てるのがすごく好きでした。「地下鉄のザジ」という曲が特に。
原田:いい曲ですよね。大貫さんには、歌詞や曲をいくつも書いていただきました。最初の「地下鉄のザジ」のレコーディングのときからマイクを貸してくださったり、とてもよくしていただいて。
澤本:ぼくは原田さんのラジオ「星空愛ランド」(ニッポン放送、1983-1984)をずっと聴いていて、番組の中で原田さんが「大貫妙子さんの『夏に恋する女たち』という歌はとても良い歌だからぜひ聴いてみて」と。それで聴いてみたら本当によかった。
原田:うん、大好きだったから。今でもすごく好きです。大貫さんの歌のよさって今聴いても全然変わらないですよね。
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