電通は14日、2015年3月期連結決算(国際会計基準)を発表した。収益が7286億円(前期比10.4%増)、当期利益が798億円(前期比20.1%増)と、増収増益の好決算となった。消費増税の影響があったものの、サッカーのワールドカップブラジル大会や東京五輪のスポンサーシップ、海外事業での新規顧客の獲得などが貢献し、前期を上回った。
為替の影響もあり、国内事業の売上総利益が3339億9500万円(前期比1.7%増)、海外事業が3432億3200万円(前期比19.6%増)と、創業以来、初めて売上構成で海外が国内を上回った。
単体での業績(日本基準)も好調。売上高1兆5351億500万円(前期比1.3%増)、当期純利益639億5000万円(同36.2%増)だった。
同社は、2015年3月期から国際会計基準(IFRS)を導入し、決算期を今期から12月に変更する。WPPやオムニコムなどのメガエージェンシーと比較できるようにすることで、グローバルでの競争力を強化していく狙い。
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