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コラム

若手起業家、世界一周へ

海外の携帯電話についている「ライト機能」の使いみち

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ライト機能を搭載したサムスン製携帯電話。フィリピンで使っていたもので、2200円程度で購入した

僕は海外で家電店の商品を眺めるのが好きです。これは日本にいた時も一緒で、空いた時間があれば大手家電量販店に足を運んでいました。特に携帯電話は大好きなアイテムです。

日本の携帯電話は常に進化してきました。その際によくあったのが、既にあるモノを携帯電話に機能統合するということです。

例えば、昔であれば携帯電話、カメラと分けて持ち歩いていましたが、今ではそれが一緒になってしまいました。音楽もウォークマンやiPod(アイポッド)ではなく、携帯電話で聴く人もいます。財布を持たなくても、携帯電話で支払いができるようにもなりました。これらにより、カバンの中やポケットという限られたスペースを有効活用することができます。

これだけ様々な機能が統合されてきた日本の携帯電話ですが、海外の携帯電話にも実はそういった要素があります。フィリピンにいた時に発見したのですが、同じタイプの携帯電話を中南米でも何度も見かけました。

それは、携帯電話にライト機能がついているのです。

ライトといっても、カメラ用のフラッシュライトではありません。海外の低価格の携帯電話にはカメラがついていない機種もまだ多いです。

しかし、そんな機種にもライト機能はついています。なぜついているのでしょうか?

それは、海外では停電が多い地域が多いからなのでしょう。
懐中電灯代わりとして携帯電話のライト機能がついているのです。実際に、フィリピンでは何度も停電があり、僕が当時手にしていた携帯電話(サムスン製の低価格品)にもライト機能がついていて、とても重宝したことを憶えています。停電時には僕だけでなく、周囲のフィリピン人にも携帯についているライト機能を利用している人が多くいました。

日本では今、懐中電灯が売り切れている店もあると聞きます。
海外では停電というのは「よくあること」として認識されている地域が多くあります。日本ではこれまで停電は滅多に起こらない事のため、携帯電話にその機能は必要ありませんでした。それだけ日本のインフラは素晴らしいものであったのだと改めて考えさせられました。

今の日本ではカメラ付携帯ではフラッシュのライト機能がついているのが当たり前となりました。
しかし、日本人の誰もがそれを停電のために利用しようとは考えていなかったはずです。

停電の無い自慢の国、日本が一刻も早く戻ってくることを願っています。
携帯のライトは停電のためにではなく、皆の笑顔を照らすためにあってほしいです。

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