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フォートラベル「東日本大震災による旅行計画への影響」アンケート調査結果

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旅行総合情報サイト「旅行のクチコミサイトフォートラベル」(http://4travel.jp/)を運営する、フォートラベル株式会社は、フォートラベル利用者1731名を対象に、東日本大震災が今後の旅行計画に与える影響についてアンケートを実施いたしました。

東日本大震災による災害の復興作業が進んではおりますが、いまだ原子力発電所による放射能の問題や電力供給の不安、今後の経済への影響など不安要素は多く、今後の旅行動向は先が見えない状況です。そこでフォートラベルでは、今回の震災による旅行計画への影響や今後の東北地方への旅行について意識調査を目的としたアンケートを実施いたしましたので、以下結果をご報告いたします。

※アンケート実施時期は5月。夏の旅行動向調査については6月下旬に行いリリース発信予定。

約6割が震災は旅行計画に「影響がない」

震災による今後の旅行計画の影響の有無について、全体の61.4%が「影響がない」と回答し、「影響がある」(38.6%)を大きく上回った。ただし結果は居住地によって差が見られ、影響が比較的高いのは「関東地方」、次いで「東北地方」、「北陸・甲信越地方」。北海道、及び本州は西へ行くほど影響が少なくなる傾向にある。震災での被害は勿論、震災後に行われた計画停電の影響度合なども旅行計画に関係していそうだ。

また子どもの有無や年齢によっても回答に差が見られた。小学生以下の子どもがいる人は41.9%が「影響がある」と回答。特に未就学児がいる人は「影響がある」という回答が46.8%に上り、全体の平均を8.2ポイント上回った。

年代による結果の違いはそれほど見られなかったが、20代は「影響がない」という回答が全体より約3.6ポイント高く65.0%になった。子どもがいる人も少なく、両親も健在など、他の年代に比べ物理的にも精神的にも独立した人が多いことが、結果に影響していそうだ。

震災の旅行計画への影響、一番は「旅行先」

震災が今後の旅行計画に影響があると答えた回答者の中で「行き先選びに変化が出る」と回答した人は77.3%に上り、一番影響が及んでいるのは「旅行先」であることがわかった。

また「旅行予算」「旅行回数」を減らすという需要を抑える回答が多かった。震災による経済の悪化を懸念し、自身の経済状況に不安を抱え旅行予算を捻出しづらいことや、夏季の節電対策による休暇の分散化などにより、現時点で夏休みの旅行計画が立てられないことも影響していると考えられる。

経済の活発化や被災地の支援のために積極的に旅行したいという声も上がっている一方で、旅行に対して慎重にならざるを得ない現状もあるようだ。

東北地方への旅行意欲は、心理的・地理的距離が左右

東日本大震災の被災地となった東北地方への旅行については、「積極的に行きたい(27.4%)」が「気が進まない。避けたい(17.2%)」を上回った。また実施条件としては「原子力発電所の安全が確保されたら(29.3%)」が、「余震の可能性が低くなったら(26.6%)」よりも多かった。この傾向は、特に小学生以下の子どもがいる人に顕著に現れており、「原発の収束」が旅の条件と回答した人は37.9%になり、平均(29.3%)よりも、8.56ポイント高かった。

東北地方へ「積極的に行きたい」という人は、「親戚や友人がいる」「思い出の地」など、何かしら東北に縁がある人(=心理的に東北が近い人)が多い。地理的な距離も旅行意欲に影響しており、西日本以西に在住の人からは「東北は遠い。震災如何によらず、費用も時間もかかり旅行先としては難しい」という声が上がった。「ある程度復興したら」を旅の条件に挙げる声も多く、現状では「復興活動の邪魔になりそう」「不謹慎では?」「交通機関がどこまで整っているのか不安」「避難されている方がいる地域に行きづらい」といった声が多かった。

東北地方といっても、場所により状況は様々であるが、その詳細情報が一般に得られにくいことが、躊躇する要因のひとつになっているようだ。東北地方への旅の需要喚起には、それぞれの地域の状況を旅行者が気になる切り口で伝えること、また「地元発」で生の声を発信すること等が重要となりそうだ。

取材お問い合わせ先

フォートラベル株式会社 広報担当 谷津
fax: 03-3513-7020
mail: press@4travel.jp