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気鋭のクリエイター・プランナーも注目 学生による企業アプリコンテスト

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学生団体applim(アプリム)が主催する、ソーシャルアプリ、スマートフォンアプリの企画コンテスト「applim+(アプリムプラス)」の決戦プレゼンテーションイベントが4日、東京都江東区の東京ビッグサイトで開催された。


applimは大学生、大学院生を対象にしたマーケティングコンテストとして、2010年にスタート。3回目となる今回は、資生堂「マジョリカマジョルカ」、日本コカ・コーラ「ジョージアエメラルドマウンテン」を課題商品に、約500人の学生が参加。今年はアイデアの「実装化」を目指し、実現性の高さが評価の重要なポイントとなった。

各課題に対し60企画が応募され、事前審査を勝ち残った各3組が、ファイナリストとして決勝プレゼンテーションに挑戦。スライドだけでなく、CM風動画を加えたりと、約1000人の来場者を前に、各チーム工夫のあるプレゼンテーションを行った。

最高賞であるマジョリカマジョルカ部門の1位を獲得したのは、チーム「AIcan」の『私は魔女』。同じくジョージア部門では、「ペレドーナ」の『集中タイマー』と「TMWfeat.M」の『どんまい缶』が同率1位に輝いた。

音楽やグラフィックを効果的に使った感覚的なプレゼンテーションで、会場を魅了した、「AIcan」リーダーの東京造形大学2年生・三村彩花さん。「『私は魔女』は、本当はリサーチを基に論理的に企画しました。しかし、そういったアプローチでのプレゼンテーションは『マジョリカマジョルカ』らしくないと思った。グラフや数字を押し出さない、この商品の世界観を意識したプレゼンを行いました」と話す。同企画はほかに審査員特別賞、協賛企業賞を受賞した。

協賛企業の一つであるサイバーエージェントの鈴木修氏は「アイデアも面白く、ユーティリティ、エンタメとして実際に流行りそうな企画もあった。一方でクライアントビジネスを成功させるという視点が、まだ十分でなかった」と指摘。また日本マイクロソフトの砂金信一郎氏は「社会人には思いつかないような、自由な発想で考えられていて良かった。一つ言うなら企画書だけでなく、『(アプリを)もう作りました』というチームがあってもよかったのでは」と実現化に対し意欲的になってほしいと期待を見せた。

会場には、PARTY・中村洋基氏、博報堂・須田和博氏、スケダチ・高広伯彦氏など、広告界をけん引するクリエイター、プランナーらの姿も。中村氏は「決勝前の中間発表から見守ってきたが、どの企画も当初より説得力が増していた。世の中にバイラル企画が増えている中で、それでも広がるアイデアが評価される」とコメント。また須田さんは「学生らの商品の見方、言葉の選び方、コミュニケーションのスピード感覚を肌で感じることができた。発見が多かった」と語った。

[宣伝会議の学割] マーケティングコミュニケーションをプロの視点で――宣伝会議スチューデントクラブ(SSC)