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気仙沼と高知の意外な関係?「カツオ」でつながる絆を「ゆず」でさらに強める

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12月22~25日に高知県アンテナショップで実施したゆずの認知促進施策 「ゆずでhappy Xmas」で店頭に設置されたクリスマスツリー。 高知県産のゆずが飾り付けられている。 ゆずの生産量日本一の高知は、高知県立大学健康栄養学部 助教・田中守氏に ゆず湯の健康効果を実証してもらうなど、ゆずのプロモーションに注力している。

高知県アンテナショップ(高知県地産外商公社)は12月30日、東日本大震災の被災地復興支援の一環として、宮城県・気仙沼の朝市で高知県産のゆず200個を高知県の学生が書いたメッセージカードを添えて無料配布する。

地図上で見ると、遠く離れた気仙沼と高知。実は、両県は「カツオ」による深い絆で結ばれている。カツオの水揚げ量日本一を誇る気仙沼は、高知の漁師がカツオを追いかけて北上した際、獲ったカツオを水揚げする漁港でもある。漁港では、カツオを卸すだけではなく、燃料や餌、輸送用の氷の調達など、漁を行うための準備や魚の加工も行う。こうした関わりの中で縁が生まれ、気仙沼の女性が高知に嫁ぐロマンスも生まれているという。

気仙沼の被災は、高知のカツオ漁にも大きな影響を及ぼした。「気仙沼の復興なくして、『土佐のカツオ』の復興はない」として、高知ではこれまでも漁師婦人会が地元で募金活動を行ったり、漁具の寄付をしたり、また東京・銀座のアンテナショップに募金箱を設置するなど被災地復興支援に取り組んできた。今回のゆず配布も、そうした復興支援活動の一つだ。

また今回のゆず配布は、アンテナショップが12月22~25日に実施したゆずのプロモーション施策「ゆずでhappy Xmas」のトリを飾る企画でもある。高知県は、ゆずの生産量日本一。「ゆず湯」の習わしにより、ゆずの注目が高まる冬至=22日にあわせ、冬至以外でも「ゆず湯」をはじめ、ゆずを楽しんでほしいと考え、店頭企画として実施した。

期間中は、ゆずが飾り付けられたクリスマスツリーを設置、アンテナショップで買い物をした来店客1日先着250人にはゆずがプレゼントされ、計1000個を配布した。店内では「ホットゆずカクテル」の試飲を行ったほか、併設のレストランではゆずを使ったメニューを提供するなど、ゆずづくしの企画となった。

気仙沼でのゆず配布もこのプロモーションの一環として当初から計画されていた企画で、受け入れ先を検討していたところ、高知県内でも特にカツオ漁がさかんな黒潮町からの紹介によって朝市での実施が決定した。配布は朝6時から行われる。