ネットで売れる戦術第6回 日本では特に効果絶大な漫画(アニメ)型ランディングページ―「販促会議4月号」より

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インターネット上でモノを売る際、ランディングページを作り、ユーザーの興味を引きつける必要がある。九州で一貫してダイレクトマーケティング型ネット広告に従事する、売れるネット広告社の加藤公一レオ氏が良いと考えるランディングページを紹介してもらい、その良さを客観的に解説してもらう。

第6回は、漫画(アニメ)を使い、分かりやすく伝えているランディングページを紹介する。

 (ここでは、『販促会議』2012年4月号に掲載している第6回の全文を掲載します。)

ライオン「ラクトフェリン」

文:売れるネット広告社 代表取締役社長 加藤公一レオ氏

日本人は“漫画(アニメ)”が大好きである。そして、毎回言っているが、レスポンスの高いランディングページの基本構成は、セールスレター型である。「見出し⇒本文・写真⇒見出し⇒本文・写真⇒見出し⇒本文・写真・・・」と続いて、お客さまにどんどん下にスクロールさせる構成になっている。

ただし、説明の難しい商材やサービスの場合、文字と写真だけでは伝わりにくい場合もある。そういう商材やサービスに効果的なのが「漫画(アニメ)型」のランディングページだ!

中高年男性が通勤途中に漫画を読んでいる光景は、日本でしか見られない。完全に日本人には漫画(アニメ)文化が浸透している。「難しい文章は読みたくないけど、漫画(アニメ)なら見てもいい」という層が明らかに存在しているのだ。

世界的に見ても日本の漫画(アニメ)文化は優れているので、ここをうまく利用すると一気に商品とユーザーとの距離を縮めることができ、ランディングページのコンバージョン率を上げることができる。

そして、漫画(アニメ)ランディングページのメリットは、「訴求内容が分かりやすく説明しやすい」というところだ。もっとシンプルに言うと、漫画(アニメ)ランディングページのポイントは「“読ませる”のではなく、“見せる”」ことにあるのだ。

漫画(アニメ)を利用すると、ランディングページの「つかみ」および「流れ」がつくりやすくなり、たとえ説明の難しい商材やサービスであっても、比較的簡単にユーザーを長くランディングページに滞在させることが可能になる。例えば、研究成果など難しい専門用語などが入る部分では、漫画(アニメ)を利用して説明することで、分かりやすくユーザーに訴求できるため、他社商品との差異化を行いやすくなるのだ。

実際に統計的に見ても、人間が1分当たりに情報処理できる量は、文字を「読む」ことが1000字に対して、漫画などで「見る」ことでは2000字相当の情報量を処理できるという結果が出ている。漫画にすることでより多くの情報量を伝えることができ、さらに、見ている人の印象に残る割合が高くなるのだ。

加えて、健康食品や化粧品などの広告主にとっては、薬事法対策にもなったりする。薬事法により、「キレイになる」「やせる」などといった効果効能を文字でうたうことができない。しかし、漫画(アニメ)であれば、例えばキレイになった自分の姿を想像する登場人物を出すことで、キレイになれることをイメージしてもらうこともできるのだ。

また、オープニング部分で「この漫画(アニメ)を見た方には最後に特別なご案内が!」などと入れると、さらに効果的である。

  ■漫画(アニメ)ランディングページの流れ

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“秘密”などユーザーが知らない情報があることで漫画(アニメ)へ引き込み、商品特徴の紹介、研究開発の様子、商品への思い、効果効能を分かりやすく伝え、商品オファーのページまで到達させる。

ただ、漫画(アニメ)ランディングページを利用する際、一つ注意すべきことがある。それは「漫画(アニメ)制作にはコストがかかる」ということだ。ここでいうコストとは、“時間”と“費用”の両面が含まれる。HTMLで制作するセールスレター型のランディングページと違い、漫画(アニメ)は制作に手間がかかり、ランディングページの結果が良くない場合でも、その対応に時間がかかってしまう。また、制作コストもHTMLで制作するセールスレター型のランディングページよりも高いため、予算に余裕がない場合は、クリエイティブテストの実施が難しく、1回あたりのリスクはどうしても高くなる。そのため、漫画(アニメ)ランディングページを制作する場合は、制作段階で漫画(アニメ)シナリオの入念な検討が必要だ。

とはいえ、漫画(アニメ)による商品紹介は非常に効果的な訴求方法である。もしその効果を試してみたいという場合は、まずは既存のランディングページの1段落(ブロック)に漫画(アニメ)を取り入れてみるだけでもその力をリアルに感じることができるはずだ。“漫画(アニメ)入りのランディングページ”と“漫画(アニメ)無しのランディングページ”とのスプリットランテスト(A/Bテスト)を実施して、どれぐらいコンバージョン率が上がるかを試してみると良い。

適切な漫画(アニメ)をちょこっと追加することで、コンバージョン率を1.2~1.5倍まで上げることができる場合もあるので、興味のある方はぜひ試してほしい。そして、漫画(アニメ)の力を実感した場合は、次のステップとして、本格的な漫画(アニメ)型ランディングページを制作してみたら良いのである。


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加藤公一レオ氏(かとう・こういちれお)
ブラジル・サンパウロ生まれ、アメリカ・ロサンゼルス育ち。大学卒業後、三菱商事、Euro RSCG、ADKにて、一貫してネットビジネスを軸としたダイレクトマーケティングに従事。現在は、単品通販が数多く存在する九州において、ネット広告ビジネスの総合プラニングおよびコンサルティング活動を行っている。
ウェブサイト:www.ureru.co.jp



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