コラム

コピーライター養成講座 講師・卒業生が語る ある若手広告人の日常

27歳から始まった広告マンとしてのキャリア

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大津健一(東京アドエージェンシー プランナー/2002年春・基礎コース修了)

前回のコラムはこちら

出遅れを取り戻すために

6年前、27歳で営業として東京アドエージェンシーに入社した私は、
明らかに出遅れていました。

同じ年代の広告マンとは、すでに5年間の経験の差ができていたし、
また自社を見渡しても、マス媒体、交通、イベント、セールスプロモーション・・・、
それぞれの分野に経験豊富な先輩がいました。

社内外問わず、自分よりも優秀な人とチームを組む。
というより、チームに入れてもらうわけで、当たり前ですが、はじめは雑用係です。
新人のころは、雑用を徹底的にこなすこともすごく重要だと思います。
けれど、私は中途なので、+α が必要だった。
営業見習いとして、ただ打ち合わせに出ているわけにはいかなかったのです。
毎回メンバーの顔ぶれをみて、その+α= 自分の役割を探しました。

ポジション取りとも言えると思います。

大きく2つのことをしました。
ひとつは“元コピーライターの営業”として売りだすこと。
書く力はイマイチでしたが、好きでした(今も好きです)。
実際には、文字校正を丁寧にやる営業みたいなものでしたが・・・。

もうひとつはWeb周辺に強くなること。
当時、唯一、社内でイスがありそうだったのが、Web(インタラクティブ)分野。
効果測定や流入施策などWebサイトを中心に据えたプランニングに目をつけ、準備を始めました。

当初、アドマンとしての経験不足を補うため、チーム内での発言権を得るためのWeb分野でしたが、次第に営業担当外のプロジェクトでもWebにはじまり、全体のプランニングを担当するようになりました。

凡人プランナーの企画術

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画像は企画書プレゼン講座の演習のものです

営業も奥深く面白い仕事ですが、プランナーもまた面白い。

プランナーの仕事、あくまで私の場合ですが、

  • たくさんいるターゲットの中から誰に伝えるか。

たとえば、主婦もOLも女子大生もターゲットなんだけど、みんなに伝える広告費はない。最初に誰に伝えたらよいか。もしその人に伝わったら、その後、他の層に伝播していくか。など。

  • そのターゲットの本音(インサイト)と対応したメッセージはなにか。
  • 表現と露出方法をどうするか。

などを考えます。
後半は、表現に直結してしまうので、コピーライターと相談しながら行います。
そのプランニング時に心がけていること、3つ。

1.とにかく商品に触る

当たり前のことですが、最重要です。
クライアントにプレゼンするとき「釈迦に説法」の側面は否めません。
食べる、使う、コールセンターに電話する、売り場に立つ、店員さんに聞く・・・。
ユーザーになりきり商品に触れておくことが、意見を言うときの自信にもなります。
本当は、クライアントが気づいてないことを教えてやるぜ!くらいの気概が必要なんでしょうが・・・。

2.早い段階でクライアント担当者の顔色を伺う

可能な限り、途中で企画を話します。
担当の方がピンとこないと、その案は何か見落していることが多いので。
できるかぎり表現の素案も見せます。
見せたがらないクリエイティブスタッフも多いのですが、そこは調整のしどころです。

3.先輩、友人に聞く

迷惑な話かもしれませんが、知ってそうな方にどんどん聞きます。
携帯電話にお電話して「すいません、ちょっと教えてください!」というふうに。
もちろん名刺交換しただけではお願いしづらい。そのあと飲まないと。(笑)
お世話になりっぱなしで、いつかお返ししたいと思っているのですが、
皆さんできる方ばかりで、私がお答えできることが無いのが心苦しい限りです。

ぜんぜん企画術になっていませんね。

次回は、実際に企画、実施したプロジェクトをご紹介します。

新国立美術館

桜も見ごろな国立新美術館。会社から近いので、ちょくちょく行っています

コラム内コラム
日々心がけていること②
バランスの良い食事

本当の食事ではありません。
美術館に行ったり、映画を観たり、落語や舞台を見に行ったり。
小説や雑誌もジャンルを問わず読む。
どれももともとは好きなんですが、
忙しくなると足が遠のいてしまう・・・。
偏食せず、ほどよく栄養を取ることを心がけています。

第14回 「小さな会社の大きなフトコロ」はこちら

大津健一(おおつけんいち)
1978年福島県生まれ。福島大学行政社会学部卒業。ファーストリテイリング、アレイを経て、現在、東京アドエージェンシーでWeb施策を中心としたプランニングを行う。PRSJ認定PRプランナー。宣伝会議コピーライター養成講座・基礎コース(2002年春コース)修了。

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