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コラム

"感動課"の不思議な毎日

「感動課、パスポートを発行する」

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若手社員のアイデアを具現化した“育自分”休暇制度

コラムを書く事にもこなれてきた三回目の今回は、感動課で製作している2つパスポートについてお話させていただこうと思います。


赤が育自分パスポート、紺が育児パスポートです。

サイボウズには一風変わった人事制度があります。最近よく取材されるのが「育自分休暇制度」。一瞬で説明すると育児の自分版です。

人事部にいると制度の立ち上げに携わる事があります。といっても何か考えて発案するとか制度化するとかそんな大それたことではなく、それぞれの制度がどんな感じで出来上がっていくかを身近で見ることができます。

この育自分制度という制度も、何年か前から構想が練られていました。大体その骨組みが出来た頃でしょうか、三年目研修の時に「こんなのあったらどうかな?」と発案者の副社長が若手社員に聞いていました。サイボウズの三年目研修というとその中で、5年後10年後自分がどうなっていたいかと言う内容を自分物語としてまとめ、同期や社長・副社長の前で発表するのですが、(実はこの自分物語、結構あなどれなくって、”それ無理やろ”と思いながら当時聞いていたことが、書いていた通りになることが多いです。松山に転勤したり、上海に本当に行ってしまったり…。言霊なんですかね?サイボウズブラジルの社長になると書いていた子の夢はまだ叶っておりませんが…。)、その年の物語の中で、「私は〇〇年後育自分休暇を取って2年間休んで△△をする、その後サイボウズに戻り□□の職に就く。」みたいな事を書く子が結構いました。私は見逃しませんでした、その発表を見ている側で、「これはイケる!」と副社長が目を輝かせていたことを。

その半年後に制度として承認され、育自分休暇というキャッチーな名称がつき、正式な制度になったわけですが。(実はこの制度、その誕生を見届け、すぐにとろうと思っていたわけでもなかったのですが、いつか自分もと淡い期待を抱いていたところ、「35歳以下限定」という年齢制限に引っかかった時は、「おーい!とれないんかーい!」とコメントしたところ「君は辞めるつもりかね?」とすぐさま返事が来て「いえいえ、しばらくは感動課として精進します…」と回答したのを覚えています)。

制度自体の内容もそうなのですが、そのネーミングから取材を受けることが多いこの育自分休暇制度ですが、確かにサイボウズの製品や制度は名前が変わっていてよく話題に上がります。まあ、感動課もその一つではあるわけですが。実際にこの制度を利用すると、A4の紙に必要事項が書かれた書面が渡される予定でした。それを横で見ていて、名前のインパクトのわりに実際は「普通かい!」と思ったのもあって、パスポートというのなら本物のパスポートにしてしまえと、育自分休暇用のオリジナルパスポートを作りました。最初はカード型だったんですが、本物志向でと言う事で現在のカタチに落ち着いております。半分冗談みたいな感じでやってはいるのですが、作っている方はマジメです。

>>次ページへ続く!