「何でもいいから話す」が大事
それから5カ月。行き帰りの地下鉄でTEDのスピーチを聴き続け、英会話学習アプリを触り続けました。スマートフォンの言語設定も英語にしました。
しかしそういったことよりも、とっかかりを得る上で何より大切なのは、「何でもいいから話すこと」です。理解できないものは理解できない。しかし、話をすることは自分からできるのです。必要なのは、空気を読まないことを恐れないことと、「自分は英語が下手なのだ」という開き直りです。
私はそもそも日本語ですら話すのがあまり得意な方ではありませんが、たまたま「○○ディレクター」という職業に就いてしまったので、話したくなくても無理してしゃべることには慣れていました。
とにかく何でも良いからしゃべる。「ハァ?」って言われようがなんと言われようがしゃべる。もっとしゃべる機会を増やすために、現地の夜間学校みたいなものにも週2で行き始めました。その上で、前回書いたような、極限状態で24時間英語でコミュニケーションをとり続けるような体験もしました。
結果、どうにかとっかかりを見つけた末、現在の私がどういうレベルにあるのかというと、まずブレインストーミングにはきちんと参加できるようにはなっています。微妙な表現とかは難しい部分があるので、日本語でやった方がより能力が発揮できるのは間違いないですが、少なくとも会議の一員として話を理解してアイデアを出せるようにはなりました。
トムに指示を出したりもしていますし、プログラミングも教えています。電話で何かを予約したりすることがあまり苦ではなくなりましたし、二次関数のとば口には立つことができたような気がします。
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