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ヤングカンヌ審査員が徹底解説 「カンヌで通用するアイデアとは?」

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ヤングカンヌ攻略に向けた勉強の仕方

一方で、2007年に同部門の日本代表としてシルバーを獲得した中村さん、鎌田さんも当時のことを次のように話す。「事前に対策を考えた。プロモーションの手法は無限にあるけれど、お題となるNPOの種類は限りがある。例えば、水資源、戦争、孤児、HIV、教育格差など。それに対して求められるのは、認知や寄付といったもの。小論文と似ていて、自分の得意技を3つくらい用意し、このお題がきたらこれがベストという返し方を考えておくと良い」(中村さん)。
「確かに、過去の作品を見て、テーマごとにケーススタディを繰り返すことで、基礎体力は確実に向上していく。限られた制限時間の中では、結局基礎体力の強い人が勝つ」(菅野さん)。

最後に、勉強会参加者から「ベタな案を捨てるかどうかの線引きを教えてほしい」という質問が飛び出した。「その判断は本当に難しい。ベタということは、普遍的なことでもあるから、紙一重と言える。昔、大貫卓也さんは、“アイデアは誰でも思いつけるような最悪なものが良い。それを最高に仕上げるから、誰でもわかるけれど、誰にも作れないものを僕は作っている”と言っていた」(須田さん)。

「仮に僕が28歳で、ヤングカンヌに参加しろと言われたら、まず過去作を全部見る。そこで、自分が好きなものを認識していく。自分の話をすると、僕はCMを作る前に会社の倉庫にあるテレビCMの過去作をほとんど見て、好き嫌いを判断した。だから、僕の中には人よりアーカイブがあり、こういう時にこうしたら大体ウケるなということがわかる。それがあると、いざ考える時に何をすればいいかがわかる。あとは、普通はこういう問題点があるから、この解決策をと考えるが、逆に面白い解決策から考えるという方法がある。その解決策に当てはまる問題点を探すというやり方。そこがうまくはまると、すごく良く見えることがある。その両側から考えるってことをすると思う」(澤本さん)。

なお、ヤングカンヌ・サイバー部門は2月28日13時に課題が発表され、31時間後の3月1日20時が作品提出期限となっている。応募・参加の詳細は下記から確認できる。
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